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コミュニティカフェ

一軒家の居場所へ行こう!赤ちゃんからシニアまで多世代をつなぐ場所 ─地域福祉交流スペースCOCOしのはら(横浜市港北区篠原町)

横浜市営地下鉄「岸根公園」駅より3分ほど歩くと、緑豊かな広い庭のある一軒家が見えてきました。ここは横浜市港北区を中心に子育て支援の活動をしているNPO法人びーのびーのが2017年に開所した「地域交流スペース COCOしのはら」です。現在0歳~91歳の方が多世代交流の場としてつどう、地域のなかでかかせない場所となっています。今回は「地域交流スペース COCOしのはら(以降、COCOしのはら)が運営するカフェや食堂、そして多世代向けに開催しているプログラムについてCOCOしのはらの代表 戸松綾子さんにお話をうかがいました。

 

■今日は何があるかな?手作りスイーツが楽しめるCOCOカフェ

手作りケーキは各種250円

─本日はよろしくお願いいたします。

戸松さん:よろしくお願いします。

─COCOしのはらにはおいしいお茶やスイーツが楽しめるCOCOカフェがあるそうですね。COCOカフェを利用されるのは近隣の方が多いのでしょうか?

戸松さん:近くに「しのはら幼稚園」があるのですが、そちらに通っているお子さんのお母さんたちが保育終わりやお子さんのお迎え前に利用してくれることが多いですね。

─カフェがお母さんたちの交流の場にもなっているのですね。おすすめメニューはありますか?

戸松さん:「気まぐれスイーツ」です。当日まで何を作るか決めていなくて思いつきで作っています。いつもは1種類か2種類なのですが、今日のように3種類(ガトーショコラ、くるみと干しぶどうのケーキ、シナモンパンプキンケーキ)作っているときもあります。

りんごをいただいたときには「りんごケーキ」にしようなど、いただきものからメニューを発想することも多いのですよ。

─思いつきで作ることができるなんてすごい!くるみと干しぶどうのケーキも、みるからに実がたくさん入っていておいしそうですね!スイーツはスタッフの手作りなのでしょうか。

戸松さん:そうです。スタッフは主婦が多く、みなさん作るのが上手なのですよ。

─ケーキといっしょにドリンクも欲しくなりますね。メニューはどのようなものがあるのでしょう。

戸松さん:コーヒー・紅茶・レモネードはホットとアイスどちらも提供しております。スムージーはチョコバナナとはちみつりんご、豆乳スムージーはマンゴーとブルーベリーになります。カフェモカはホットのみですが冬の人気ドリンクです。あとは果汁100%のりんごジュースもあります。

暑いときには冷たいレモネード(300円)がぴったり!

─たくさんメニューがあってどれにしようか迷いますね。

戸松さん:レモネードとスムージーはカフェのメニューを充実させようと昨年から始めました。カフェは月・水・木・金・土の5日間、コーヒーと紅茶は通常は250円ですが、お食事された方はどちらも100円になります。食事は「ごちそうさん食堂」で月・木・金・土の4日間日替わりランチを提供しています。

 

■からだにやさしい日替わりランチ

お野菜充実の日替わりランチ

─ごちそうさん食堂の日替わりランチは野菜がたっぷりと使われていますね!メニューはどのように考えているのですか?

戸松さん:調理師が中心となってスタッフ6人でいっしょに考えています。メニューが決定したら「月間献立予定」をホームページに掲載しています。毎回20食前後を提供していますが、事前に予約していただけるとありがたいです。

─じゃがいものカレーそぼろ煮、人参とゆで卵のサラダ、三つ葉ともやしのおひたし。ヘルシーでダイエットにもよさそう!

戸松さん:平日は女性のお客さまも多く、授乳中のお母さんもいらっしゃいますので、揚げ物のような重たいものより軽めの食事が好まれるようです。土曜日のランチはテイクアウトも可能でガパオライスやロールキャベツなど平日とは少し変えています。

─ランチを作るときのこだわりはあるのでしょうか。

戸松さん:平日のランチは講座に参加したあとに召し上がる方が多いので、あっさりとしたメニューが多いですね。とくに月曜はシニアサロン「のびのび会」がある日は、味付けが濃くならないように気をつけています。

平日のヘルシーなランチはテイクアウトも可能

 

■介護予防も子育ても楽しく!お互いが支え合える場所

シニアを対象とした「のびのび会」

─「のびのび会」はどのようなプログラムなのでしょうか。

戸松さん:「のびのび会」は登録制の通所型サロンで、プログラムとして毎週月曜は「脳トレと健康体操」、毎週木曜と第1・3・4金曜は「脳トレ健康麻雀と食を楽しむ会」になっております。横浜市の介護予防・日常生活支援総合サービス事業(通所型・見守り型)で10人前後の方が参加されています。

─毎週家の近くに出かける場所があるのは素敵ですね。

戸松さん:また見守り型の支援として、毎週水曜に対象のご自宅を訪問しています。そのときに安否確認だけではなく、防犯対策の啓発をさせていただいたり、ここの「まちライブラリー」にある本を貸し出したりしています。本屋まで遠くて行けない方はちょっとした読み物があると喜んでいただけるのですよ。ひとりあたりの訪問はいろいろとお話をしていると1時間くらいになることもありますね。何かあったときのことを考慮し介護資格を保有しているスタッフが訪問することにしています。

─それは頼もしい!万が一の場合にも適切に対処できるので安心ですね。

戸松さんの後方に「まちライブラリー」があります

一時預かりで学べることもたくさんあります

─子育て世代向けの「COCOの一時預かり」について教えてください。

戸松さん:横浜子育てサポートシステム(会員制)を利用した有償の一時預かりになります。2~3才の男の子が多いのでお庭でいっしょにどろんこ遊びをしたり、春はダンゴムシを探したりもしていますよ。近くの公園まで散歩して電車ごっご遊びをすることもあります。おじいちゃんおばあちゃん世代の方もボランティアで参加してくれているので、家庭的な雰囲気のなかで多世代で触れ合えます。赤ちゃんも来るので、子どもが赤ちゃんが育つところを見ることもできます。自分の子どもが産まれるまで赤ちゃんを抱っこしたことがない人が意外と多いのですよね。

─子どものころから多世代の人と触れ合ったり、自分より小さい赤ちゃんを見て命の大切さを知るいい経験になりますね。

緑のある広い庭

─このような広いお庭があると子どもたちも思いきり遊べますね。

戸松さん:この庭は「COCOしのガーデン」と名前がついています。港北オープンガーデンに登録していますので、春になると花がたくさん咲くので見に来る方もいらっしゃいます。

花が多い季節は庭で過ごすのが楽しみになります

─月1回のミニガーデンマルシェは庭で開催されているのですか?

戸松さん:寒い時期は屋内のみになりますが、季節のいいときには庭で開催しています。春と秋には少し規模を大きくしたガーデンマルシェもあるのですよ。マルシェではハンドメイド製品や使わなくなったおもちゃ、小さくなった子ども服なども販売しています。テイクアウトのみですがドライカレー弁当や皮の代わりに薄くスライスした大根で作った大根餃子なども販売することもあります。

─大根餃子おいしそう!マルシェも掘り出し物がたくさんありそうで行ってみたいです。

多目的室(8帖)。

─多目的室はレンタルスペースとして利用できるのですね。

戸松さん:多目的室は平日10時~15時の間に利用することができます。現在はコロナの影響で利用されることが少ないですが、ウクレレの演奏会や歌の練習会などで使われていました。ホワイトボードや電子ピアノもありますので教室などにも使えます。平日15時~21時、火・日・祝は全館貸しになりますので利用料金など詳細はお問い合わせください。

─COCOしのはらで開催している講座や企画はどのようなものがありますか?

戸松さん:ワンコイン(500円)講座として第三水曜日の「スマホ超入門講座」があります。シニアのみなさまがいろいろ触って楽しんでいますよ。「ちぎり絵講座」はワンコインに材料費150円がプラスされます。ほかにも「みんなで歌いましょうの会」や「座ったままのヨガ講座」などを定期的に開催しています。1月には新企画の「赤ちゃんいらっしゃい」を開催しました。今回は4組の親子が参加してくれて、絵本を読んだり手遊びをしたりしました。知り合い同士ではなくそれぞれ単独で参加されていましたが、どんな工夫をして子どもと遊んでいるのかなど、いろいろお話をされていました。

─地域の企画に参加することで新しいつながりできるのですね!「昔ながらの遊びの日」という企画は昔のおもちゃで遊ぶということですか?

戸松さん:そうです、昭和30年代から40年代くらいに遊ばれていたおもちゃで現代の子どもたちと遊ぶ企画で、対象は主に小学生と中学生です。ベーゴマとかメンコを見たことがない子どももいるのですよね。ほかには百人一首をしたり庭で羽根つきをしたりします。もちろんおとなの方も歓迎ですよ!

─懐かしい遊びで子どもおとなも楽しんでいただきたいですね!

広い和室はおとなも子どもも気持ちよく過ごせます

この一軒家はオーナーが『自分が育った地域に恩返しをしたい』と貸してくれているとのこと。開所する際にはスタッフのご家族や地域ボランティアが協力して網戸を張ったり、玄関までのアプローチを作ったり、3カ月をかけて改装したそうです。多世代がお互いに協力し支え合う交流スペースとして理想的な場所ですね。COCOしのはらでは2カ月に一度「COCOしの通信」を発行、イベント開催報告や行事予定などが掲載されていますのでホームページでぜひご覧ください!

 

地域福祉交流スペースCOCOしのはらの店舗情報
店名 地域福祉交流スペースCOCOしのはら
席数 12席
電話番号 045-716-9875
最寄り駅 市営地下鉄「岸根公園」駅 徒歩3分
アクセス 横浜市営バス 横浜駅西口行き39系統「篠原池」下車 徒歩3分
住所 横浜市港北区篠原町1077
営業時間 月・水・木・金・土 9:30~15:00
定休日 火曜日・日曜日・祝日
ホームページ https://bi-no.org/coco-shinohara
食事の提供 月曜・木曜・金曜・土曜11:30~13:00  事前予約をおすすめします
レンタルスペース あり 詳細はお問い合わせください
レンタル棚ショップ あり 詳細はお問い合わせください
Wi-Fi あり
充電
プロジェクタ投影 あり(レンタル)
おむつ替え設備 防水ベビーシート
ベビーカー入店 不可
離乳食 なし (お湯の提供可)
ベビーシート 子ども椅子、ベビーラック(各1)
車いす着席 不可
車いす手洗い 不可

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