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コミュニティカフェ

【ともに豊かになる】 駅裏のやさしさあふれる自然体カフェ「カフェおからさん」(横浜市港北区篠原北)

 

ぬる茶会という交流会を開催している青木美恵子さん

JR横浜線菊名駅JR線と東急線の乗り換え駅で、神奈川県のなかでも上位の乗降者数を誇ります。しかし駅の西口を出て30秒も歩くと雑踏は消え、古くから地域に愛されるノスタルジックな商店街が現れます。この商店街にあるのが〈カフェおからさん〉。ナチュラルな木目調の外観、通り沿いの壁一列にぴっしりと収まっているぬくもりある木枠の窓が目を引きます。通りから眺めただけで「気持ちの良い時間が流れているのだろう」と想像をかきたてられました。

カフェおからさんを運営するNPO法人フラットハート理事長の青木美恵子さん

今回は、このカフェを運営するNPO法人フラットハート理事長の青木美恵子さんに、〈カフェおからさん〉についてお話をうかがいました。青木さんのお話から、このカフェでは、カフェの時間を楽しみながら同時に、社会貢献する機会にめぐり合えているという素敵な事実を知ることができました。

ひとりの時間が楽しくなる特別席

カフェおからさんから見える景色

お店に入っていちばん印象的なのは、「窓」ですね!カフェの端から端まで、絵が飾られているように窓がある!すてきなデザインですね。

青木さん:これだけたくさんの窓があると明るいですよね。

はい!自然な素材でできた窓枠のおかげで、ぬくもりを感じますね。大きな窓が、カフェ全体の抜け感を演出しています。

青木さん:ありがとうございます!

ナチュラルかつシンプルな内装ですが、よくみると、照明や窓辺のインテリアはとてもこだわって選ばれているようですね。でも、主張しすぎず、カフェの雰囲気に上手に溶け込んでいます。

青木さん:内装も小物も、スタッフみんなで考えながら決めました。素敵な場所だとおっしゃってもらえて本当にうれしいです。

とくに、長いカウンター席は素敵です。1シートにひとつ、電源コンセントならぬ専用窓がある!こんなぜいたくな席はほかにありませんよ!

青木さん:窓辺って魅力的ですよね。カフェのおよそ半数がこの窓辺のカウンター席。この席でお客さまは、ひとりでゆっくりと時間を過ごされています。

読書にふけるのも楽しそう。こんな特別感のあるカウンター席がたくさんあるのは魅力的ですね。

おからを使ったお料理

カフェおからさんのおからキッシュプレート

ところで、このカフェでは、お店の名前でもある〈おから〉を使ったお料理が食べられるとうかがいましたが。

青木さん:はい。ランチは〈おからキッシュプレート〉か〈おからバーガープレート〉の2種類から選んでいただけます。サラダとスープがついて600円です。

今日は、ボロネーゼのキッシュ(かぼちゃとひき肉)ときのこのキッシュの2種類から選べるのですね。ハンバーガーはアボカドやトマトがたっぷり入ってボリュームたっぷりです。

青木さん:はい。お客さまのお野菜のお好みや、よくいらっしゃるお客さまが前とは違うメニューを選べるように、数種類メニューを用意しています。また、ランチ以外に、〈おからケーキ〉に〈おからタルト〉に〈おからアイス〉など、おからを使用したスイーツも提供しています。

おからケーキは黒糖ジンジャー、ショコラ、抹茶。おからタルトはレモンにブルーベリーなど、スイーツも好みで選べるように数種類用意されているのですね。これは・・・全種類制覇するまで何度も来てしまいますね()

青木さん:そう願います()。お客さまは新しい味が出るととても喜ばれますから、定期的にメニューを刷新しています。ランチメニューは半年に一度、スイーツは季節ごとに、新しいメニューを取り入れ、シーズンを通して人気があったメニューは定番メニューとして残したりして。

ここではいつも新しい味と出会えそうですね。ところで、なぜ〈おから〉をメインにしてカフェのメニュー作りをしようと考えたのですか?

青木さん:カフェをやることになる前から、おからの食廃棄問題に関心があったのです。栄養価がとても高い食材としてのおからが、年間2万トン以上も廃棄されているという事実を知ってです

それはもったいないですね!でも、おからを使ったメニューなんて、和食の〈卯の花〉くらいしか思いつかないですよね。これをキッシュやバーガーのパテに変えてしまうとは、どういった発想があったのでしょうか?

青木さん:この問題に関心を寄せていくうちに、おからの新しい食べ方を提案する「NIPPONおからプロジェクト」 代表で、おから料理研究家の高橋典子先生と知り合うことができました。このご縁から、カフェのメニューの監修をお願いしたわけです。先生は、おからを簡単に日常的においしく取り入れるメニューの提案を行われていたからです。

なるほど!このカフェおからさんでは、カフェのメニューを通して、おからの食廃棄問題を知るきっかけと、素敵な解決方法を提供してくれているのですね。カフェの活動そのものが社会問題の解決にひと役かっているとは、すごいアイデアです!

カフェおからさんのおからバーガープレート

まじりあう人、世代、地域

アトリエおからさんの製品を紹介する青木美恵子さん

それでも、この多種多様なメニューをスタッフで手作りするのは大変ですよね。

青木さん:はい。そこは、しっかり手作りする、仕入れる、OEMとして作っていただくなど、手段を上手に分けながらメニューをそろえているのですよ。

どういうことですか?

青木さん:カフェおからさんは、障がい者就労継続支援B型事業所(以降、就B)といって、障がいのある方が仕事をする場所として運営しています。ランチメニューやおからケーキ、サブレなどは、彼らのお仕事としてしっかり手作りしています。一方で、おからアイスは都内にある「トミヒサアイス」さんにお願いして作ってもらったり、宮城県のはらから福祉会からおからタルトを仕入れたりしてます。

なるほど。自前で作るものは限定しながら、いいものを仕入れなどによってそろえていくのですね。

青木さん:カフェのショップコーナーにおいている商品も同様です。革製品は、当法人が運営する就B事業所〈アトリエおからさん〉で製作された製品です。月桃石けんは、沖縄にある障がい者雇用を支援する化粧品会社さんに、当方で成分を指定して作っていただいています。化粧品会社で作っていただいているので、よくある雑貨石けんではなく、化粧用石けんなので、全身を洗うことができるのですよ。自分たちだけではできないことはたくさんありますから、そこは大いにプロの力を借りていくのがいいと思うのです。

本当に驚かされます。このカフェの商品を通して、人やその方たちがもっている理念までもがつながりあっている感じがします。またそれが、障がいのある方の雇用を支え合っているという点も、とても理想的だと思います。

青木さん:そうですね。でも、やはりそこには、消費者の参加がとても重要ですから、地域のみなさんにカフェおからさんを愛していただけるよう、地域交流にもとても力を入れているのですよ。

アトリエおからさんで製作されたコインケース

ともに豊かになろう

シニア向けの介護予防サロンの大人の部活動@菊名

地域交流活動はどんなことをされているのですか?

青木さん:〈大人の部活動@菊名〉という、シニアむけの介護予防サロンを行っています。会場は、カフェおからさんから徒歩10()、前出の〈アトリエおからさん〉です。

どういったことをされているのでしょうか?

青木さん:これは、横浜市の介護予防事業のひとつなのですが、毎週火曜日1030からおよそ1時間、みんなでいろいろなプログラムを楽しみます。地域の専門家に講師になってもらうだけでなく、そこに参加している方が、自分の得意なことを講師となって教えたりすることもあるので、バラエティーに富んだプログラムとなっています。たとえば、誰でもできる「川柳講座」、二胡演奏や流しの「歌声喫茶」、のんびり「座ってヨガ」、アロマハンドケア、将棋やオセロなどのゲーム大会、バレンタインデーチョコ作りなど。

本当にバラエティに富んでいますね!それに、おもしろそう!シニアでなくても参加したい内容が満載です。

青木さん:はい。ですから、じっさいはどなたでも参加いただけるようにしています。ものづくりは材料費を頂戴しますが、基本的に参加費は無料です。ですから、お子さま連れのママたちが来ることもありますよ。

えー!無料ですか!?ますます参加したくなりました!!

青木さん:プログラムに参加した方は、 アトリエおからさん〉の「なごみランチ」か、〈カフェおからさん〉のランチを500円で召し上がっていただけます。

おうちでひとりでごはんを食べている方は、ぜひごはんを食べに来てほしいですね。

青木さん:ここは、シニア層の方、親子連れ、障がいがある方もない方も、多様な人が集まって交わり合える場所ですから、ぜひ活用していただき、おからさんを愛していただけたらと思います。

人は自分と違ったカテゴリの人とつながるきっかけが少ないですから、シニアが子どもと、健常者が障害のある方と接する機会がもてるのはとても貴重ですよね。

青木さん:そうですね。小さな交流を重ねていけたらいいなと思っています。カフェおからさんでは、就Bのお仕事としてアロマハンドケアを取り入れていて、おとなの部活動@菊名以外にも、ケアプラザなど地域の高齢者施設などに出向かせていただいています。わたしたちもそうですが、人に手をふれてもらったり、やさしくマッサージしてもらうことなんてほとんどありませんよね。じっさいに触れるから、温かみも伝わって、人としての距離感も近くなるのかもしれません。

そうですね。顔を合わせる、触れる、言葉を交わす、ちいさなきっかけがすべて交流になっていくのでしょうね。

青木さん:就Bとしても、お仕事をして賃金を得ていかなければならないというミッションがあります。いろいろな施設にお呼びいただいてたいへん感謝しています。

消費者側からすると、自分たちが楽しんだり、癒されたり、おいしい食事をいただいているのだけれど、一方でそれが誰かのためになっている。おからさんには、この素敵なしくみができ上がっているのですね。

青木さん:こんな風に、地域のみなさんと、ともに豊かになれたらと願っています。

分かち合える場所に

カフェおからさんの店内風景

 

〈カフェおからさん〉で「ぬる茶会」という交流会を開催しているとうかがいました。どういった交流会なのですか?

青木さん:生きづらいお子さんを育てられている親御さんが集まって、ゆるくつながりながらおしゃべりをする会です。とくに、お子さんの障害を診断されたばかりの親御さんには、ぜひ遊びに来ていただきたいなと思っています。落ち込んだり、混乱したり、情報を得ようとする必死な気持ちなど、みんなでゆったりと受け止めて、互いに悩みを話したり、愚痴をこぼしたりできる場です。

勉強会のようなこともされているのですね。

青木さん:過去に、フリースクールってどんなところ?などテーマをもって開催した回もあります。ここは就Bですから、ここでじっさいに働いている人たちを見て、お子さんの将来をイメージする方もいます。

おからさんに通う方たちのように、地域とつながりながら働いている姿をみると、勇気がわいてくるでしょうね。

青木さん:そうであるといいですね。ぬる茶会のように、わたしたちが主催する交流会やイベント以外でも、カフェおからさんのスペースを地域のみなさんにお貸出しして、地域交流の場づくりに役立てていただいています。ぜひ、地域の方だけでなく、いろいろな方やいろいろな場面でご利用いただけたらと思います。

ぜひ、その際は、おからメニューを食べて、同時に社会貢献をしたいですね!

青木さん:ありがとうございます!ぜひ、よろしくお願いします。

カフェおからさんの店舗情報
店名 カフェおからさん
席数 カウンター席×6、4名席×2
個室 なし
電話番号 045-859-9960
最寄り駅 東急東横線/JR横浜線 菊名駅
アクセス 東急東横線/JR横浜線 菊名駅西口より徒歩2分
住所 222-0021 神奈川県横浜市港北区篠原北1-2-24
営業時間 平日 11:00~16:00 (ランチは予定数で終了します)
ホームページ https://www.flatheart.or.jp/
食事の提供 ランチ、ドリンク、スイーツ
レンタルスペース あり
レンタル棚ショップ あり
Wi-Fi あり
充電 電源利用可
プロジェクタ投影 不可
おむつ替え設備 なし
ベビーカー入店
離乳食 なし (お湯の提供相談可)
ベビーシート なし
車いす着席 可(バリアフリー)
車いす手洗い 可(バリアフリー)

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