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コミュニティカフェ

~野毛山の丘で異国とつながる日常を~ 世界の朝ごはんが食べられるコミュニティスペース「CASACO(カサコ)」 (横浜市西区東ケ丘)

コミュニティにはいろいろな形があり、その特徴を生かしながら、コミュニティカフェ(コミュニティスペース)のテイストは変化していきます。本日ご紹介するCASACOのコミュニティの特徴は、“異文化交流”。外国人や外国の文化が、このコミュニティには大きくかかわっています。また、このコミュニティが、もうひとつテーマにしているのが「旅」。国内・国外にかかわらず、「旅」で出会った人や「旅」で得た経験が、このコミュニティを彩り、独特で真似のできないコミュニティスペース「CASACO」を創りだしています。そう、ここはいわゆる「コミュニティカフェ(コミュニティスペース)」ではない。唯一無二の「CASACO」という場所。ここで、どんな人に出会えるのか、どんな文化に出会えるのか、それらがみなさんを、どんな「旅」へと導いてくれるのか・・・未知の自分を感じる場所―「CASACO」をご紹介します!

ポーチから見たCASACO。カタカナでカラフルに彩られた「カサコ」の文字がなんとも愛らしい

 

■「古き良き」×「粋」×「デザイン」=CASACO

京急日ノ出町駅から徒歩5分。野毛山動物園からほど近い閑静な住宅地の細い路地を入ると見えてくる真っ白な建物―コミュニティースペースCASACO(カサコ)。2016年にグランドオープンしたCASACOは、築65年(プロジェクト開始当初)の長屋を自分たちの手で改装した、古民家を存分に生かしながらも、開放的なオープンテラスが印象的な、昔と今が融合した建物です。テラスには地域の方と協力し埋め込んだという横浜らしい石畳があり、縁側の窓に「カサコ」と書かれたカラフルでかわいらしい文字は、白い外観に映えてこの場所の目印になっています。

CASACOはNPO法人Connection of the Childrenが運営しています。この法人の代表である加藤功甫(こうすけ)さんが、学生時代取り組んでいたトライアスロンのトレーニングでこの地域を走っていた時、この長屋と出会いました。激しく惹かれる何かを感じ、即大家さんにコンタクトをとって契約したのが運命のはじまりでした。

 

天井を大胆に取り払った室内は、梁がむき出しになり、2階の窓からのあかりがやさしく注ぎ込んでいます。また、建物の真ん中でふたつ並ぶ階段は、2軒の長屋の壁を抜いてできたこの場所のシンボルとなっています。土間や土壁が昔のまま残っている一方で、キッチンや洗面台は、粋でレトロなデザイン性のある家具が取り入れられて、ハイセンスな古民家再生が実現しています。古い内装、おしゃれな小物、粋な建具にレトロな家具、和風に洋風・・・書き並べるとバラバラなのに、なぜかすべてがぴったりと合わさって、この空間をパーフェクトに作り上げていることに驚かされます。まるで、ジグソーパズルが完成したような収まり感。なんと心地いい場所なのでしょう。

■世界が交わる小さなリビング

フランスからの留学生が、1階のリビングでのんびりくつろいでいました

CASACOの2階は、外国人留学生のためのシェアハウスになっていて、現在は世界のさまざまな国から来た5名の留学生が居住しています。彼らはCASACOで過ごすことで、日本のくらしだけでなく、日本の「地域」と深くかかわる経験をしています。彼らはCASACOで催されるイベントへ参加するだけでなく、地域の行事にも “この地域の住人として”積極的に参加しているのです。

町内の一員として祭りに参加してお神輿を担ぐ。この経験は、観光体験とはまったく異なる価値を与えてくれる
CASACO公式Facebookページより

CASACOがある横浜市西区東ケ丘は古い地域で、日本の多くの都心部と同様、町内会への参加住民は年々減っていました。一方で、この地に地縁のなかった加藤さんは、ここに転居してきた当初から、町内会へ積極的にかかわっていかれたそうです。学生時代に経験した、国内外での自転車の旅を通して、現地の人に自ら飛び込みかかわっていくことの大切さを痛感していたからだといいます。このような加藤さんの活動を通して、CASACOに住む留学生が、地域を身近に感じた生活を送る環境が整っていきました。CASACOでのくらしは、個人宅でホームステイするのでは得られない価値を留学生に与えてくれているのです。

NPO法人Connection of the Children 代表の加藤功甫さん。 後ろのキッチンで、留学生の青年が朝食の準備をしています。

1階の共同キッチンで朝食をとっていた留学生Sさんは、CASACOへ2度目のステイ中。

加藤さん:「彼がまたここを選んでくれたことがうれしいのです。」

笑顔がとてもステキなSさんが、取材の合間に流ちょうな日本語でフレンドリーに話しかけてくれて、小さな小さな異文化交流が生まれました。CASACOで起こるこんな小さな出会いが、地域住民やCASACOを訪れる人にとって、非日常で貴重な経験となるのでしょう。

■世界の朝ごはんを食べに行こう

毎月2回の定例イベント“世界の朝ごはん”の様子 CASACO公式Facebookページより

【世界の朝ごはん】は、すでに開催100回を超えたCASACOの大人気イベント。毎月第2第4日曜日、朝9:00~11:00(10:30ラストオーダー)に開催されています。その時シェアハウスにステイしている留学生や近隣に住む海外につながる方々が、自分たちの国の朝食を紹介してくれるそう。地元に愛されるイベントであると同時に、めずらしい国の朝ごはんを目当てに、遠方より来てくださるお客さまもいらっしゃるとか。CASACOの近くにあるゲストハウスのお客さまも、「めずらしい朝食が食べられるよ!」と紹介されて食べに来るなど、毎回、さまざまな人が集まるにぎやかな朝食会になっています。

世界の朝ごはんは、基本的に相席。最初はただ朝ごはんを目当てに食べに来たお客さまや、ひとりで食べていているお客さまに、常連さんが誰ともなく話しかけ、いつの間にかみんなでおしゃべりしながら食べている状態になるそうです。

加藤さん:「言葉は通じなくとも、いっしょに食べるということで、そのコミュニティに入っていくハードルが下がって、バリアが取れるのです。旅の経験にも似ている。「食」って人がつながると思うのですよ。こういうつながりが一番いい。」

加藤さんが【世界の朝ごはん】を続ける意味に、深い共感を覚えました。

■FUSION KITCHEN ~ふたつのモノを融合させる実験的台所~

「食は人をつなげる」―そんな思いは、新しい「食」イベントを誕生させました。2019年10月からスタートした【FUSION KITCHEN フュージョンキッチン】。毎月1回のペースでおおむね土曜の夜(18:00~21:00)に開催する計画です。“FUSION”とは“融合”という意味。CASACOに縁のある国と国の食文化を融合させたら、どんなことになるだろう?という実験要素たっぷりのイベントです。

このイベントは、ビール文化発祥の地「横浜」にて、伝統的製法でこだわりのビール造りに励む株式会社横浜ビールの担当者が、CASACOという場所をとても気に入って下さり、「いっしょに何かやりませんか!!」という提案を受けて生まれたといいます。

CASACOと横浜ビールがいっしょになったら、どんな価値を生み出せるだろう?

【世界の朝ごはん】と互いに生かしあうイベントってどんなんだろう?

何かと何かを掛け合わせる・・・ミックスする・・・融合する・・・・そうか!FUSIONだ!!こうして FUSION KITCHENの核の部分ができあがったのです。

そして、記念すべき第1回目のFUSION KITCHENは、2019年11月16日「日本×コロンビア」のFUSIONをテーマに開催されました。じつは、加藤さんの奥様がコロンビア出身だということで、これはもう納得のFUSIONですね。

10月のFUSION KITCHENでは、お料理だけでなく、お酒の飲み方もFUSIONさせてみたり、日本とコロンビアの文化をいろいろな角度から融合させたり。その結果、たくさんの気づきのある大盛況のイベントとなりました。

第2回は「メキシコ×トルコ」。メキシコは奥様の国コロンビアとも近く、以前2名のメキシコ出身の留学生がいたこと、トルコは加藤さん自身がトルコ人とルームシェアをしたり、トルコ料理店でアルバイトした経験もあるなど、ご夫婦に縁のある国。本格派の南米と中東の料理がフュージョンされました。

温かいご夫婦や留学生とおいしい異国の料理を堪能できる小さな旅のようなイベントたち。世界の朝ごはんやFUSION KITCHENの開催日程などは、CASACOのホームページやFacenookなどで確認できます。

■カフェはないけど、「スナックあかり」は営業中

CASACOは世界の料理が食べられる場所。でも、コミュニティカフェのように定常的なカフェ機能の提供はしていません。(乳幼児連れのママさんが安心して過ごせるカフェ「カサっこ」は毎週月曜日に定例開催中。)「将来的にカフェもオープンできたら・・・」という加藤さんの言葉に期待していましょう!しかし、残念がることはありません。CASACOには、世界の朝ごはんやFUSION KITCHENと並ぶ、人気食堂があるのです。その名も【あかり食堂】。

あかり食堂は毎月1回(おおむね土曜日)の18:00からオープンする地域食堂。「地域に根差した保育をしたい」と考えていたご近所に住む現役保育士・あかりさんが、赤ちゃんも来れる夜の食堂を開催しています。赤ちゃんといっしょにゆっくり食事ができる食堂はママたちの強い味方。あかり食堂は、ママだけでなく、年齢、性別、国籍関係なく、地域の人が集まって交流できる場所となっています。

これまではお料理(300円~)やドリンク(400円~)を居酒屋のようにオーダーする形式がメインでしたが、「オリジナルハンバーガーを作ろう!」(参加費1000円、ワンドリンク付)と題して、好きな具材を好きなだけ詰め込んで、自分でハンバーガーを作るイベント形式で開催するなど、さまざまなアイデアで地域の人を集め、にぎやかな食事の場を提供しています。

じつは、このあかり食堂、開店当初は「スナックあかり」という名前でスタート。あかりさんも「あかりママ」として活躍していました。しかし、CASACOの子どもたちの居場所が充実しはじめ、小学生の参加も増えてきたことから、「”食堂”の方がマッチしているね!」とリニューアルしたそうです。

■近所がつなぐ「和」の心

ご近所で和菓子教室・あとりえ祐菓を主催する杉本裕美子さんが、毎月1回開催しているワークショップ【みいの和菓子教室体験会】(参加費1000円)もCASACOの人気定番イベントです。海外に行くと必ず日本のことを聞かれ、もっと日本のことをよく知りたいと、和菓子教室に通ったのがきっかけで、和菓子の魅力に取りつかれたそう。和菓子をつくったことがない人でも、気軽に楽しく和菓子をつくり、お茶といっしょにできたての和菓子を食べていただく、そんな体験から日本を感じてほしいとおっしゃいます。

色あざやかで芸術的な和菓子が、杉本さんの手からするするとでき上がる様はまるで魔法。その魔法を目の当たりにして、参加者はみんな感嘆の声をあげます。ワークショップには留学生も参加することが多く、異文化交流をしながらのひと味違った“和の学び”ができそうですね。

あかり食堂、みいの和菓子教室体験会も、世界の朝ごはん同様、CASACOのイベントカレンダーで日程をご確認ください。

みいの和菓子教室体験会は、メールでのお申し込みが必要です。

申込先メールアドレスはこちら:atelieryuuka@jcom.zaq.ne.jp

■CASACOのコミュニティのカタチ

ここに来ればたくさんの国の人に出会い、異文化交流ができます。「CASACOで出会う」―これはひとつの「旅」ではないでしょうか。

「コミュニティーカフェには“誰でもきていいよ”ということが求められます。するとそこには、合う人も合わない人もいるかもしれないけど、無理をせず合う人と過ごせばいい。この場所で心がけているのは、その方(子)を見てあげることなのです。」

―と加藤さん。

地域の方、留学生、加藤さんはじめCASACOにいる人びとと出会い、小さな「つながり」を感じたら、CASACOはもう、あなたの居場所になるかもしれません。

CASACO (カサコ)の店舗情報
店名 CASACO (カサコ)
席数 イベントなどに合わせて、テーブル、ソファテーブル、座卓などを再配置する
個室 なし
電話番号 045-315-4137
最寄り駅 京急「日ノ出町」またはJR「桜木町駅」
アクセス 京急日ノ出町駅から徒歩5分、 JR桜木町駅から徒歩13分
住所 神奈川県横浜市西区東ヶ丘23-1
営業時間 開催イベントによる (毎月発行のイベントカレンダーもしくは、Facebookページ参照)
定休日 定休日:不定休(毎月発行のイベントカレンダー参照)
ホームページ http://casaco.jp
食事の提供 開催イベントによる (毎月発行のイベントカレンダー参照)
レンタルスペース あり
レンタル棚ショップ なし
Wi-Fi あり
充電
プロジェクタ投影 可(プロジェクタレンタルは別途有料)
おむつ替え設備 なし
ベビーカー入店 不可(土足禁止のため)
離乳食 なし (お湯の提供可)
ベビーシート なし
車いす着席 可  (バリアフリーではありません。お手伝いできる人がいれば入室のお手伝いをします)
車いす手洗い なし

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