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輝く男性インタビュー

日本女子バスケットボールの強さの秘訣は?富士通レッドウェーブ アシスタントコーチ宮永雄太さんにお話を聞いてきました!

富士通レッドウェーブ アシスタントコーチ宮永雄太さん

富士通レッドウェーブ アシスタントコーチ 宮永雄太さん

ご自身も14年間にわたりプロバスケットボール選手として活躍された宮永雄太さん。現在は、川崎市にホームタウンを置くバスケットボール女子日本リーグ所属「富士通レッドウェーブ」のアシスタントコーチとして活躍しています。

今回のインタビューでは宮永さんに女子バスケットボールが世界と戦える理由、そして富士通レッドウェーブの魅力、チームにおけるアシスタントコーチの役割など、さまざまな内容についてお聞きしてきました。

東京オリンピックに向けて、注目のバスケットボール。今からチェックしていきましょう!

聞き手:たいせつじかん編集部

■体格差を技術で超えていける

世界との差について語る宮永さん

日本女性が世界のトップチームとも伍していけると話す宮永さん

ー個人的なお話からとなり恐縮ですが、リオデジャネイロオリンピックでバスケットボール女子日本代表チームが世界のベスト8に勝ち残ったことがとても印象的です。バスケットボールは、身長が高いことが有利なスポーツかと思っていたのですが、それほど身長が高いわけではない日本チームがベスト8に残ることできた要因はどこにあるのでしょうか?

宮永さん:バスケットボールはとてもボディコンタクトの多いスポーツですので、身長差だけでなく体格差が勝敗を分ける大きな要因であることは事実ですね。

しかし、女子の場合は男子ほど世界のトップチームとその点で大きく差がありません。さらに、日本チームの強みであるスピードと成功確率の高い3ポイントシュートを武器に体格差を跳ね返し世界と伍して戦うことができています。

ーなるほど。身長差や体格差を技術で補うことができているんですね。

宮永さん:そうですね。スピードとシュート力が女子日本代表チームの大きな強みです。これは、代表チームだけでなく、私たち、富士通レッドウェーブも強みとしているところです。

レッドウェーブの練習場

富士通レッドウェーブの練習後にお話をうかがいました。

宮永さん:BTテーブス がヘッドコーチに就任して2シーズン目ですが、スピードと3ポイントを中心とした遠隔からのシュート力を武器にチーム強化をしています。昨シーズンは、3ポイント成功率がリーグ1位になりましたので、着実にヘッドコーチのやりたいバスケットボールに近づいているという実感があります。

しかし、3ポイントシュートは、どんなに確率を上げても6割近くは外れてしまいますから、外れたらどうするかということ、どうリバウンドをとるかがとても大切です。

ーそれは、背の高い選手を獲得するということで解決されるのでしょうか?

宮永さん:有能なビッグマンをたくさんそろえるということもひとつの手段ではありますね。しかし、私たちは良いシュートを打つということを大切にしています。

ー良いシュートを打つとは、外れてもうまく外すというようなことでしょうか?

宮永さん:そうですね。外れ方を考えるということです。シュートが外れても、ボールが落下する場所を予測できるようなシュートを打つようにします。

A選手が、B地点からシュートをして外れたらどこに落下するかをチームで反復練習して確立していきます。そうするとリバウンドを獲得する確率を上げることができます。

ーなるほど!外れることも想定して良いシュートを打つ練習をするんですね。それによって、ここでも体格差を超えていけるんですね!

宮永さん:そうですね。何ごとも繰り返しの練習がとても大切です。

ー宮永さんはアシスタントコーチをされていらっしゃいますが、チームではどのような役割をされているのですか?

宮永さん:大きく分けると、ふたつあると考えています。

ひとつは、コミュニケーションのハブになることです。これはヘッドコーチがやりたいバスケットボールを選手に伝えることと、その逆で選手の考えを聞いてヘッドコーチに伝えたり、チームにフィットさせていくことです。

ー選手の考えを聞く上で重要視されていることはありますか?

アシスタントコーチについて語る宮永さん

アシスタントコーチとしての役割を語る宮永さん

宮永さん:いちばんは、選手本人が何をやりたいかを聞きだし、見つけだすということです。そして、それをどうやってこのチームにフィットさせるかを考えます。

ーしかし、チームスポーツであれば必ずしも選手個人がやりたいことと、チームがめざすもの、チームから求められるものが一致しない場合もあると思いますが、その場合はどうされますか?

宮永さん:チームと個人のズレはあると思います。仮にズレがあったとしても、まずは選手がやりたいことをやらせてズレを実感したほうがいいと考えています。選手がズレを実感したら、次にどうするかをいっしょに考えます。その方が、頭ごなしにズレを埋める作業をするよりもうまくいくと思っています。

ーこのようなズレはおそらくひとつだけではないのだと思うので、常に選手といっしょにズレを修正しながらチームと個人のベクトルを合わせていくんですね!

宮永さん:そうですね。選手本人に実感してもらうことがいちばんの近道だと思いますね。その積み重ねがチームの強さをつくると思っています。

やはり、ここにはトップの実力をもった選手たちが集まってきていますから、みんな負けず嫌いです。負けず嫌いということはとても大切なことですが、さらにステップアップするためには柔軟性が重要になります。

この柔軟性を養うという観点でも、先ほどお話しした「ズレを埋める作業」というのは選手自身が実感をもって進めていくことが大切です。

もうひとつは、バスケットボールのスキルアップのための補助をすることです。私も14年間プロバスケットボール選手として過ごしてきた経験があるのでその経験を通して伝えられることを伝えていきたいと考えています。

ー選手のスキルアップを補助するうえで大切にされていることはありますか?

宮永さん:とてもまじめな選手が多いので、何ごとも一つひとつていねいにしっかり積み重ねていくということです。とくに女性は、言われたことをしっかりとやる選手が多いという実感があるのでこのことを大切にしています。

ーでは、コーチをされていていちばん喜びを感じることは何ですか?

宮永さん:チームが勝つことがいちばんうれしいのですが、その中でもチームがやりたいバスケットボールで勝てたときですね。選手が納得できる形で勝ってくれると本当にうれしいですね。

■バスケットボールの魅力はシュートが入ったときの感覚

バスケットボールの魅力について語る宮永さん

バスケットボールの魅力を語る宮永さん

ー仮に、これから何か新しいスポーツをはじめようと考えているお子さんがいたとして、宮永さんがバスケットボールの魅力をお話するとしたらどんなポイントをお話されますか?

宮永さん:いちばんは、単純にシュートを決める喜びです。私がバスケットボールを好きになったきっかけでもありますが、シュートが入ると本当に気持ちがいいんです。このシュートを決める喜びを伝えたいですね。

ー確かに、シュートがスパッと入ったときは気持ちがいいですよね?

宮永さん:そうなんです!また、バスケットボールはさまざまな局面で多くの判断を迫られ、とても頭を使うスポーツです。コートの広さや時間的な意味でも制約の多いスポーツなので、その中で自分たちがやりたいことができたときの達成感も大きいですね。

ーありがとうございます。東京オリンピックが近づいてきて、レッドウェーブからも日本代表候補選手が出ていますからとても楽しみですね!

宮永さん:そうですね。現時点※では2名が選ばれていますから期待したいです。

※2019年6月現在

ー最後に、読者の方にレッドウェーブについて伝えたいことがあれば!

宮永さん:バスケットボールは、展開が早く得点がたくさん入るスポーツです。さらに、試合会場は選手がプレイするコートと観客席がとても近いため、臨場感を感じることができます。その中で、レッドウェーブは早い展開と遠隔のシュートを得意としているチームなので、見ている方にもわかりやすくバスケットボールの魅力を感じていただけると思います。ぜひ実際の試合を会場でご覧いただければうれしいです。

ー今日はありがとうございました。

編集部のひとこと

ライター

せいくん

私がとても印象的であったことは、選手の考えを聞き出し、わからないようであれば見つけ出し、チームにフィットさせる方法論のお話をされたときの宮永さんです。

チームスポーツである限り、個人の意見を優先することができない現場をどのようにコーチとしてチームにフィットさせていくのか。この方法論はスポーツだけにとどまらずさまざまな場面でも転用できるお話だと思いました。

選手としての実績をお持ちの宮永さんならではのお話であったのではないでしょうか?

東京オリンピックも近づいてきました。バスケットボール女子日本代表にも期待をしましょう!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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