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輝く男性インタビュー

託児所のある美容室。子どもができて気がついた、ヘアサロンがママのためにできること。ヘアサロン「FORMEage(フォルム・アージュ)」代表の松浪慎一さんのインタビュー

「FORMEage(フォルム・アージュ)」代表の松浪慎一さん

フォルム・アージュ代表の松浪慎一さん

東急東横線新丸子駅から徒歩1分にあるヘアサロン「FORMEage(フォルム・アージュ)」。コンビニエンスストアの数より多くの店舗があるといわれているヘアサロンのなかで、FORMEageは独自のサービスとして、保育士の常駐する託児所を運営している。なぜ、託児所を作ったのか?経済的な合理性はあるのか?など、気になることを根ほり葉ほり聞いてきました。

託児所を始めたきっかけは、松浪さんの経験と地域に必要とされるヘアサロンをめざすというビジョンがありました。

聞き手:たいせつじかん編集部

ヘアサロンはママの癒しの場になる。そのためには託児所は絶対に必要だった。

松浪さん、なぜヘアサロンをやりながら託児所をいっしょにやろうと思ったのですか?

松浪さん:きっかけは、私の子どもがうまれたことで、ママとしての妻を見たときにママって大変なんだと痛感したことです。

子どもがうまれると、自分のやりたいことができなくなります。たとえば、お買い物もそうでしょうし、ひとりで喫茶店に入るなんてこともそうです。そのなかに、ヘアサロンに行くということも含まれていることに気がつきました。

そして、妻からヘアサロンにゆっくりと行きたいママのためにできることをしてあげてよと言われ、託児所あったらいいのではないかと思いついたんです。。

ーなるほど!そういった経緯から託児所を作ろうと思ったわけですね。でも、店舗内におもちゃを置いて少し遊べるスペースを作っておくという程度でもよかったかなと思うのですが、託児所のために別で部屋を借りて、さらに保育士さんを雇用されているんですよね?

松浪さん:そうですね。私はヘアサロンが女性のお客様にできることとして、きれいになっていただくだけでなく、ストレスを解消していただくということがあると思うんです。そのためには、お子様を安全・安心な場所に預けられるということが必要だと思っていますから、今のような託児所になりました。

ageの託児所の写真

フォルム・アージュの託児所の様子

ーとはいえ、現実問題として維持するだけでも経済的な負担もあるかと思いますが、その点では躊躇はなかったのですか?

松浪さん:私は新丸子でFORMEageを始めて今年で16年になるのですが、オープン当初から「地域の人たちに必要とされるヘアサロンでありたい」と常に思っていますので、これを思いついたときは、必ず地域の人たちに喜んでもらえるはずだと思い、お金のことはいっさい考えずに実現することに集中してましたね。

でも、実現に向けて区役所の保育課に相談に行ったときは、ほかがやっていない理由はきっと儲からないからですよと何度か説得されましたね。(笑)

どうしても、お子様を預かるというサービスですので、衛生面や有資格者の保育士の人件費などさまざまなコストがかかりますので、みなさんが心配して説得しようとしてくれたんですね。

ーそれでも、やりたくてやりたく仕方なかったんですね。

松浪さん:「それでもいいです。やります」って言いましたね。託児所をやるまでの10年間である程度、経営は安定していましたのでもっと売上を上げるというよりもやりたいことをやるというほうが私としては理にかなった考え方だったんです。

お金のために働くよりも、だれかの笑顔のために仕事ができるほうが私にはあっているんだと思います。

こだわりの詰まった託児所の運営

託児所の開設の経緯を語る松浪さん

託児所について語る松浪さん

ー託児所の利用料金はどうなっているんですか?

松浪さん:できれば無料にしたいのですが、どうしても無料では難しいです。そのため、お預かり時間によって変わりますが、400円~800円をいただいています。また、2か月以内のご来店の場合は無料になります。

ーいや、それでもベビーシッターさんにお願いをしたりすることに比べたら安いと思います。保育士さんが見てくれるという安心感もあるのでよりよいと思いますね。ほかにこだわっているポイントはありますか?

 託児所内のモニターの様子

写真の左中央がモニター用カメラです。

松浪さん:部屋が3つあるのでお子様の年齢別にお部屋を用意していることと、それぞれの部屋にモニターをつけているので、ママは施術中につねに託児所の様子を見ることができるようになっています。

ーそれが松浪さんのおっしゃっていた安全・安心を実現するために行っているこだわりなんですね。

松浪さん:そうですね。自分がママだったらどんなサービスがあればいいかなと立場を変えて考えて、思いついたアイデアは実現しています。

ーでは、今ではたくさんのママに利用いただいているんですね?

松浪さん:うちの託児所は、ひとりの保育士に対してふたりのお子様しかお預かりしないと決めているので、どうしても予約の状況によって、すべてがご希望の日時でお受けできるわけではないですが、今は口コミでうちのサービスを知ったというお客様も多くたくさんの方にご利用いただけるようになりました。

ーでは、最後に今後のビジョンについてお聞かせください。

松浪さん:引き続き地域の人たちに必要とされるヘアサロンをめざしていきたいですね。

ー今日はありがとうございました。

編集部のひとこと

編集長

かなさん

地域に必要されるヘアサロンになるという信念を強く持っている松浪さん。

前例がなく、さらに経済合理性で考えれば反対の声もあった託児所の運営を実現した背景には、託児所の運営を開始する前の10年間で築き上げた地域の人たちに必要とされるヘアサロンとしての実績があったからなんだと思いました。

営利を求めるだけではなく、自分が楽しい仕事とはなんなんだ?そのことを常に問い続ける松浪さんの姿勢がとても格好良く見えたインタビューでした。

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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