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お出かけスポットインタビュー

もっと知りたい、そして行ってみたい真鶴町!真鶴観光協会局長の有澤敏勝さんに突撃インタビューしてきました!

真鶴観光協会専務理事の有澤敏勝(ありさわとしかつ)さん

真鶴観光協会専務理事の有澤敏勝(ありさわとしかつ)さん

神奈川県南西部の真鶴半島にある真鶴町。最近は、若者の移住先としても注目の真鶴町の魅力を真鶴町観光協会専務理事の有澤敏勝さんに聞いてきました!

海あり、山あり、歴史あり。おいしいお魚を食べて、すばらしい景色を見て、やさしい風がふく港で頭をからっぽにして釣りをする。取材にうかがってわかった真鶴町の魅力が少しでもお伝えできればうれしいです!みなさん、お楽しみください!

聞き手:たいせつじかん編集部

■真鶴のお魚はおいしい。それには、明確な理由があります。

真鶴について語る有澤さん

真鶴について語る有澤さん。

ーたいせつじかんで取材をさせていただいたtvkアナウンサー久本さんが真鶴町をおすすめされたので取材に来ちゃいました。よろしくお願い致します!

有澤さん:そうでしたか。うれしいですね(笑)よろしくお願いします。

ーさっそくですが、真鶴町のおすすめのポイントを教えてください。

有澤さん:真鶴は、海も山も歴史もおいしい食べ物もすばらしい景色もあります。真鶴町に無いのは、水田と温泉だけなんです。

ー取材前に、海鮮料理をいただきましたが本当においしかったです。

有澤さん:そうなんです。真鶴はとにかく海の幸が豊富でおいしいのですが、それには明確な理由があります。

横浜国立大学の先生が発表してくれていることなのですが、真鶴で採れる魚は動物性由来の栄養と植物性由来の栄養をバランスよく食べて育っているのでおいしいのです。このような海域は世界でも珍しいので世界中から研究者が来ています。

ー具体的にはどのようなことなのでしょうか?ちょっと難しくてイメージができません・・

有澤さん:なぜ動物性由来の栄養が豊富なのかですが、真鶴半島は、伊豆半島と房総半島の間にあり、この地形から黒潮の合わせ目が真鶴半島の先にできます。また、港から少し先は、水深1,000mもの深海になっており、海が活発に攪拌されます。そうなると良質プランクトンが増え、良質な動物性由来の栄養を取ることができます。

ーお魚のエサになるプランクトンが発生しやすい地理的な条件があるんですね。

有澤さん:そうなんです。また、真鶴半島の先端は、クロマツやクスノキの原生林が広がっており、現在では県立真鶴半島自然公園として大切に保護されています。この原生林は、魚付き保安林とも呼ばれていて、たくさんの樹木が海に影をつくり、ミネラルを含む水を海に返しています。これが、植物性由来の栄養が豊富な理由です。

ーなるほど、この条件が重なっていることが真鶴のお魚がおいしい理由なんですね。でも、なぜ原生林がひろがっているんですか?

有澤さん:江戸時代まで遡りますが、真鶴半島はかつては江戸幕府の直轄地で、江戸の町の建材の確保のために、松の植林が古くから行われていたことに由来しています。当然、直轄地ですから人の行き来はなく、明治時代以降は天皇領として管理が続いたため手付かずの原生林となり、魚にとってすばらしい環境になったわけですね。

ーとても古い歴史に由来しているというお話をお聞きするとロマンを感じますね。

有澤さん:そうですね。真鶴は歴史も古いですからね。

■真鶴の歴史を紐解く

真鶴町の港の風景

ー真鶴の歴史についてお聞かせください。

有澤さん:真鶴の歴史でご紹介したいのは「源頼朝」と禅画の祖「風外(ふうがい)」のゆかりの地であることですね。

頼朝ですが、石橋山の合戦で敗れた後に身を隠した場所が真鶴にある「しとどの窟(しとどのいわや)」といわれています。また、頼朝が再起を果たすため船出した浜が、真鶴の岩海岸で「源頼朝船出の浜」といわれて、縁起の良い浜として考えられていますね。

ー若いころの頼朝が真鶴の海を見て再起を誓ったんですね。ここでもロマンを感じます。

有澤さん:また、世界的に有名なコレクターがいる禅画の祖の風外も、晩年の20年間を真鶴で過ごしています。真鶴の人々との交流の中でたくさんの禅画を真鶴で書いたといわれています。とても位の高いお坊さんですから、食べ物などをもらうお返しに絵を描いてあげていたようです。

また、今では見られませんが三ツ石にも風外が仏様を掘ったといわれていますね。

真鶴の三ツ石

真鶴半島の先端に位置する三ツ石

三ツ石はとてもおすすめの場所です。干潮時に、一時的に陸続きになるトンボロ現象がみられる場所です。この現象がみられる場所は日本でも数少ないですね。

しかし、年に数回は三ツ石へ渡った方が戻れずにレスキューが出るということがあるので気をつけていただきたいですね(笑)

■真鶴に息づく「美の基準」

真鶴港全景

高台から見える真鶴町の港の景色

ー真鶴には「美の基準」という景観条例があるとうかがいましたが、このことについてお聞かせください。

有澤さん:はい、真鶴には「美の基準」という景観を保護する条例があります。こういう景観条例のある自治体はいくつかあると思いますが、真鶴の美の基準はかなり早い段階から制定されているんです。

バブル時代に真鶴にも大きなマンションやホテルを開発しようという話が持ち上がりました。当然、こういったものが開発されれば、経済的な発展が見込めます。しかし、古くから守ってきた街並みを破壊してもいいのかという議論から美の基準が作られたために、近隣の湯河原や熱海とは違い大規模な開発が行われずに今に至っています。真鶴の街並みは昭和初期と変わっていないといわれていますからすごいですよね。

美の基準は、町民の手で作られて、真鶴の町の雰囲気を明文化しているという点では非常にすばらしいものだと思います。

ー住民の方が、大規模開発に対して「NO」と言ったわけですね。

有澤さん:そうですね。真鶴は坂の多い町で、高台からはどこからでも真鶴の港が見え、半島の姿形が見えるんです。真鶴町民の諸先輩方が、この真鶴の街並みをみんなで守ったということなんですね。

バブル当時のリゾート開発を食い止めるために制定した美の基準は、国の基準よりも大幅に厳しいものでしたから、開発業者だけでなく国ともむずかしい調整をしたようです。そういった、みなさんの頑張りで守られてきた真鶴の街並みは、今後も守っていきたいですね。

ー最近は移住者の方も増えているお聞きしましたが、そういった移住者の方も真鶴の街並みに惹かれているんでしょうね。

有澤さん:そうですね。神奈川県内の鎌倉、大磯などからの移住者の方のお話では、やはりこの街並みと静かに暮らせる真鶴が好きだとおしゃっていますので、この点は魅力に感じていただいているのだと思います。

ー真鶴の変わらない街並みをぜひみなさんにも見ていただきたいですね!

 今日はありがとうございました。

 

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

真鶴町を訪れ感じたことは、自然と町民の生活の一体感です。これは、古くから町民が守ってきた生活スタイルが美の基準で守られてきたことで、当たり前にそこにあることなのだと教えていただきました。

そんな真鶴町には移住者も増えている一方で、過疎指定をされている現実もあります。その点について、うかがったところとても真鶴の方らしいお答えがありましたのでご紹介させていただきます。

「これまでも真鶴町民のみなさんはさまざまな問題を乗り越えてきました。この問題もほかにはない形で乗り越えるはずですよ」

変わらないことを守り続けることはとても大変なんだ。そんなことを深く実感したインタビューでした。みなさんも真鶴にしかない変わらない風景を見に行きませんか。
心落ち着く時間を過ごせますよ!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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