お出かけスポットインタビュー
- ほかでは味わうことができない最高の三浦時間を堪能!!一般社団法人三浦市観光協会 矢島要さんのインタビューです。
三浦市観光協会 事務局長 矢島要さん
三浦半島の最南端に位置する三浦市には、まぐろで有名な三崎港、有数の釣りスポットの城ヶ島などがあり神奈川県内でも有数の観光地です。そんな三浦市の魅力を三浦市観光協会の事務局長 矢島要さんにお聞きしてきました。
2022年は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で描かれる北条氏とも縁がふかい三浦市をよりふかく知ることができ、またあたらしい発見の連続となるインタビューとなりました。
これから夏にむけてさまざまな魅力をみせてくる三浦市の魅力にせまるインタビューをおたのしみください!
聞き手:たいせつじかん編集部
■まぐろも野菜も三浦はおいしい
三浦市のまぐろについて語る矢島さん
─三浦市といえば、「まぐろ」が連想されるのですが三浦のまぐろについておしえてください。
矢島さん:まず、漁獲量でいうと三崎港は日本有数の港でありますので、昔から三浦はまぐろ漁がさかんでありました。
そのため、ながい歴史のなかでつちかわれてきた、まぐろの目利きにすぐれていることがほかと比較して三浦のまぐろがおいしい理由だといわれています。
─なるほど。では、むかしから三浦といえばまぐろだったわけですね。
矢島さん:三浦に対するイメージは世代によってかなりちがいがあるかもしれません。昭和の時代は三浦といえば海水浴場のほうがメジャーでした。
しかし、時代の移りかわりとともにレジャーも多様化し、海水浴客が減少していたタイミングで京浜急行さんが「みさきまぐろきっぷ」を販売され、それがヒットしました。そこから、三浦といえばまぐろというイメージがじょじょにつよくなっていったように思います。
─京浜急行をつかえば品川から1本でこられるという立地もあったのかもしれませんね。
矢島さん:そうなんですよね。品川、川崎、横浜などの大きな都市から1本でおこしいただけるというアクセスのよさは三浦のつよみのひとつではあります。
─電車で1時間ちょっとでほんとうにおいしいまぐろが食べられるなら行きたくなりますよね。
矢島さん:また、三浦はまぐろだけではなく大根やキャベツの日本有数の産地でもあるのです。漁業だけでなく、農業も非常にさかんな土地なんですね。
たくあんにするために三浦海岸で天日ぼしをする大根
─三浦大根が有名ですね!
矢島さん:そうなんですが、三浦大根とは三浦で作られた大根のことをいっているとお考えの方がおおいのですが、実際は「三浦大根」という大根が存在しているんです。しかし、現在、三浦で作られているほとんどが青首大根なんですよね。
三浦大根は、年間の生産量の1~2%程度しかないといわれています。そのため現在は年末の3日間しか市場にだせないので、まぼろしの大根といわれているようです。
実際に私も食べたことがあるのですが、煮物にしたときには味がよくしみて、煮崩れをおこさない大根でしたね。
ぜひ、みなさんにも食べていただきたいですね。
─そういった三浦の特産品を購入できる場所はあるのでしょうか?
矢島さん:三崎に「うらりマルシェ」という産直施設があります。こちらの施設で三浦の農産物・海産物を販売しています。ほかにも、農家の方々が軒先で路面販売をしていますのでたずねていただくのもおもしろいかもしれませんね。
■鎌倉武士の時代をものがたる歴史スポットもたくさん
海南神社にある頼朝お手植えの銀杏
─2022年は大河ドラマで鎌倉北条氏を中心とした物語が放送されますが、三浦にもそのころの時代とのつながりを感じられる場所はあるのでしょうか?
矢島さん:そうですね。ドラマに登場する三浦氏がおさめていた地域が今の三浦市とかさなるといってもいいと思いますので、ゆかりがふかいということになりますね。
お城の跡地といわれているものでいえば、油壷のあたりにあった新井城と、今は三浦市役所になっている三浦城がありますね。
─三浦市の名前のゆらいは、三浦氏からきているのですか?
矢島さん:三浦氏がゆらいである説と、3方を海にかこまれているので3つの浦で三浦という説と諸説あります。
─地形的に三浦という地名がもとにあって三浦氏と名のったのかもしれないし、三浦氏がいたからそういう地名になったのかもしれないんですね。歴史ずきとしてはとてもロマンを感じるお話ですね(笑)。
ほかにも歴史を感じるスポットはありますか?
矢島さん:源頼朝が愛した椿、桜、桃の三御所とよばれる大椿寺、本端寺、見桃寺が今でものこっていますし、海南神社には頼朝が植えたとつたえられるイチョウの木ものこっています。
あとは、三浦義村を開基とする福寿寺もありますね。寺宝として三浦義村の使用した鞍、鎧、脇差等が保存されているそうです。三浦氏は、関東武士のなかでも有力な武士団のひとつですので当時からのつながりを感じられる場所はたくさんありますね。
また、令和4年2月には鎌倉市観光協会さん、横須賀市観光協会さんと協業し、東洋観光さんに観光バスを運行していただきました。鎌倉と三浦の歴史をたのしんでいただけるツアーとなっていますが、おかげさまで非常にご好評をたまわることができました。
─鎌倉時代とのつながりを感じられるというのは三浦市の大きな魅力ですね。
矢島さん:いつもの旅行に時間軸がくわわりますから、4次元でたのしめる場所ですね。
■最果ての地で感じる三浦時間はほかでは体験できないふしぎな時間
三浦海岸からは房総半島がすぐそこですね。
─矢島さんが感じる三浦市の魅力をおしえてください!
矢島さん:特定の場所とか食べものではないのですが、半島の最果ての地で、ここに住む人たちがはなす三浦弁につつまれると三浦時間を体感するんです。
これはほかでは体感できないすてきな時間だと感じます。
─私も取材まえに町をすこし歩いてみましたが、なんとなくふしぎな感覚をおぼえましたがそれがそうですかね?
矢島さん:そうだと思います。街なみもレトロだといわれますから、視界にはいってくる景色もそうですし、海にちかいので海の香りもします。あとは、言葉ですね。この地の風土が育んだ言葉なので、非常にしっくりきます。
すべてがゆったりとながれる三浦時間を体感しながら、レンタサイクルで三浦市をまわっていただくのもいいかもしれませんね。
レンタサイクルで海辺をサイクリングできるなんて最高ですね!
─レンタサイクルはいいですね!
矢島さん:三浦はアップダウンがありますから、電動自転車をレンタルしています。もしお子さんもごいっしょにということであればチャイルドシートつきのレンタサイクルも用意しておりますので、事前にご予約のうえでおこしいただきたいですね。
三浦海岸沿いもいいですし、三崎港のあたりの街なみはレトロで人気がたかいです。映画やテレビドラマ、番組の撮影などにもつかわれることがおおいような場所ですので、そういった景色、街なみをたのしんでいただきたいですね。そして、おいしいまぐろや海産物を食べてすばらしい夕日をみるコースはいかがでしょうか。
油壷からみえるダイヤモンド富士
─東西が海ですから夕日だけでなく朝日もみられるのですか?
矢島さん:そうなんです。東側から南側にある三浦海岸や城ケ島は、初日の出の名所ですし、夕日は、海越しの富士山にしずんでいくように夕日がみえますし、春と秋には富士山の山頂に夕日がしずんでいくダイヤモンド富士をみることができますね。
─三浦でのたのしい過ごしかたをおしえていただいてありがとうございます!
ぜひ、私もレンタサイクルで三浦をサイクリングしてみようと思います。
今日はありがとうございました。
編集部のひとこと

ライター
ゆめちゃん
取材後に、ミシュラン観光ガイドで二つ星を獲得している城ヶ島から三崎港のレトロな街なみをサイクリングしてみました。春の晴れた日でしたので風を気もちよく感じながら、三浦時間を体感してきました。
空がたかく感じ、時間がゆっくりとながれているふしぎな感覚です。日々の喧噪からはなれてすこしゆっくりしたいなぁと感じたときにはぴったりの場所かもしれません。
もちろんまぐろもしっかりといただきました。目でも舌でもしっかりと三浦を体感し満足の1日を過ごせました。
つぎのおやすみに三浦時間を体感しに行かれてはいかがですか?
- 三浦市観光協会ホームページ:
- https://miura-info.ne.jp/
編集部メンバー
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ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。 |
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家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。 |
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好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。 |