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輝く女性インタビュー

ママがハッピーになれるサービスを続けていきたい!Maffice横濱元町オーナー・高田麻衣子さんインタビュー

東京だけでなく、横浜・元町でも企業主導型保育園を併設したシェアオフィス「Maffice(マフィス)」を運営するオクシイ株式会社の高田麻衣子社長に設立の経緯から今後の展望までをインタビューしてきました。

ご自身も2児のママとして育児とお仕事を両立されている高田さんがなぜMaffice(マフィス)を作ったのか?そこには、ママ向けサービスの「これじゃない感」があったという。

聞き手:たいせつじかん編集部

オクシイ株式会社の高田麻衣子社長

オクシイ株式会社の高田麻衣子社長

■やりたいことをやらない理由がなくなった。もし失敗してもまたやり直せばいい。

ーMafficeは、保育施設が併設されたコワーキングスペースということですが、このサービスを始めた経緯を教えてください。

高田さん:15年近く不動産業界で働いていましたが、出産後子育てと仕事を無理なく両立させるために、都心に通わない働き方、子どもの近くで働けるライフスタイルを実現できないものかと考えていました。

世の中の流れとして少子化対策や、女性の活躍推進策などが盛んに取り上げられるようになる中で、これらの解決を目的とされるサービスが出てきていましたが、ワーキングマザーの視点から、実際に必要な支援はこれじゃない感を感じ続けていたんです。

そのような中、東日本大震災をきっかけに保育施設を併設したコワーキングスペースのアイデアを思いつきました。何度も、事業の計画案を書き直し、このアイデアは絶対にママたちに受け入れられるはずだと自信を持っていましたが、前例がなく成功を確信できないことと、事業の運転資金の目処がたたないことで、ジレンマを抱えたまま3年近くアイデアを温め続けていたんです。

ー具体的なアイデアがありながら、現実的な壁にぶつかっていたんですね。そこから実際にMaficeをスタートされるにあたり何があったのでしょうか?

高田さん:やはり、子育てと仕事両方のジレンマが埋めきれなくなったことですね。子育てでは子どもが小学校にあがり小1の壁を痛感したこと、仕事では、ガラスの天井を明確に感じたことが重なりました。

これは、自分がめざす生き方ではないと思い、新しい生き方をめざしたいと思いました。

また、そのタイミングで、最高の物件が見つかり、自己資金で運転資金を確保する目処がたったために、この事業に挑戦しない理由がなくなったんです。

ーなるほど。ずっと温めてきたアイデアをやらない理由がなくなったら挑戦したというのはとてもわかりますが、成功の確信ができないという点はクリアになっていない気がします。

高田さん:そうですね、不安だらけでしたが、失敗しても命まで落とすことはないし、また会社員に戻ればいい。またやり直せばいいんだと思えたんです。(笑)

そこからは早かったですね。退職した翌月には会社を設立し、5ヶ月後には世田谷にMaffice馬事公苑を開業しました。(現在は、Maffice北参道に移転)

■想定外のスタートから茨の道は続いていく・・・

Maffice横濱元町のお昼の様子

Maffice横濱元町のお昼の様子

 ー事業を始めてからも大変だったとお聞きしましたが、どのような状況でしたでしょうか?

高田さん:2014年12月にサービスをスタートしましたが、スタートから利用者が増えて事業計画通りに推移していたので、翌4月からはさらに利用者が増えると自信を深めていました。

しかし、ここが大きなヨミ違いでしたね。4月になると認可保育園に入園してしまう方が多く、利用者は増えるどころか減ってしまったのです。ここからは、サービスを続けるための資金繰りに追われる日々でしたね(笑)

当時は、新しいサービスでたくさんのメディアに取り上げていただいたので、外からはキラキラ見えていたかもしれませんが、じつは結構大変でした。

たとえるなら、シンクロみたいな感じですかね。水上では笑顔だけど、水面下では必死にバタ足している感じです。

2年間は本当に大変でしたね。今だから言えますが本当に難産でした。

■制度の変更。また大勝負にでる

横濱元町のオフィススペースの様子

横濱元町のオフィススペースの様子。託児エリアに近い環境でお仕事ができます。

ーサービスが安定するきっかけはなんだったのですか?

高田さん: 内閣府の「企業主導型保育事業」がスタートし、保育部分に助成を受けられる見込みが立ったことです。この制度を活用しない手はないと申し込みをしましたが、すでにサービスがスタートしている場合は対象外でした。

ですので、Maffice馬事公苑の経営が安定していない状態で、Maffice横濱元町の新規のオープンを決意したのです。

ーここでまた大勝負にでましたね!

高田さん:この制度を活用し助成金を受給できれば、経営も安定し、より多くのママたちを支援できる。そう思ったら、私には挑戦しないという選択肢がありませんでした。

馬事公苑の施設も北参道に移転し、助成対象になったために経営は徐々に安定してきましたね。

まだまだですが、この制度スタートが色々なことを解決してくれました。

繰り返しますが、大変でしたね。

■ママの働いている姿が見える環境

キッチンスペースの様子

施設内のとてもきれいなキッチン。ここで給食を作っています。

ー保育施設についてはどのようなことを大切にされているのか教えてください。

高田さん:保育方針として、折れない心(レジリエンス)を育むということを大切にしています。ママが身近にいる環境、働いている姿が見える環境で保育をすることで、他の保育園にはない保育が出来ると思っています。

また、お子さまを預かって育てるということではなく、一緒に育てるという感覚であることも大切ですね。

ーママが働いているということを子どもは認識しますか?

高田さん:徐々に理解できるようになるようです。がんばっている姿、真剣な姿を理解していますね。

ーそれは他にはないことですもんね。

高田さん:あとは、園内で調理する給食は五味、旬を取り入れて味覚を育てることにこだわりをもっています。

最近、子どもの3人に一人は味覚障害といわれていますが、、給食でしっかりと味覚を育てることをサポートすることで、働くママを応援したいと思っています。

■仕事も育児も楽しんでいるママを増やしたい

ビジョンを語る高田さん

ーでは、今後の高田さんのビジョンを教えてください。

高田さん:納得感をもって、育児や仕事に向き合っているママを増やし、ママたちがハッピーになるサービスを続けていきたいと思っています。

そもそも、サービスをはじめたころはバリキャリのワーキングマザーがターゲットだと考えていました。しかし最近は、バリキャリとして働いていても、仕事と育児の両立にモヤモヤしている方、働きたいけどどうしたらいいかわからないというようなママも多くいらっしゃいます。

今後は、仕事とママのマッチングを提供するなど、Mafficeという場を活かしながら機会も提供していきたいと思っています。フルタイムとしてバリバリ働く形だけではなく、多様な働き方を提供していくことで、

育児も仕事も楽しめるママをもっと増やしていきたいのです。

実際に、今の Mafficeにはこういった働き方をしているママは多くいらっしゃいますし、そういう方たちのロールモデルを示すことで多くのママたちが新しい世界に挑戦できるようにしたいのです。。

働きたいと思うママが楽しんで働ける社会を作りたい。こういう想いが、私の最大のモチベーションです。

ー高田さん、今日はありがとうございました。

 

 

編集部のひとこと

編集長

かなさん

「忘れる前に始める。飽きる前に仕上げる」これは、高田さんが大切にされている言葉です。

高田さんがMafficeをスタートされたとき、お子さまが7才と3才だったそうです。「お子さまが小さいときだったんですね。」と何気なくお聞きしたました。

「小さい子どもをもつ親の気持ちをわすれないうちにスタートしたかったですね。私が抱える育児の大変さは変わりましたが、幼少期の育児で物理的に大変な思いをしているママは常にいますからね。」と返答されました。

この言葉に、難産であったMafficeを続けてこられた理由があらわれているのだなと思います。

新しい世界に挑戦しようか迷っているかたがいらっしゃれば一度ご相談に行ってみてはいかがでしょうか?

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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