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お出かけスポットインタビュー

茅ヶ崎散歩でアイデアを生もう!茅ヶ崎市観光協会の事務局長 新谷雅之さんインタビュー

茅ヶ崎市観光協会の事務局長 新谷さんとえぼし麻呂

2021年4月1日に茅ヶ崎市観光協会の事務局長になられた新谷雅之さんは、これまで茅ヶ崎市商店会連合会や茅ヶ崎商工会議所で勤められていましたので、茅ヶ崎には長く携わってこられています。

私は、茅ヶ崎といえば「海」というイメージをもっていましたが、それ以外の魅力や歴史をていねいに教えてくださり、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなとつくづく思い知らされました。

新谷さんはとても気さくな方で、笑顔の絶えないインタビューとなりました。ぜひお楽しみください。

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■湘南サウンド発祥の街

えぼし麻呂くんもいっしょにインタビュー

-まず茅ヶ崎とはどのような街なのか教えていただけますか?

新谷さん:茅ヶ崎は、湘南エリアの中心に位置しており人口は約24万人です。もともとは別荘地が多くある街でしたが、横浜へは電車で30分、都内へのアクセスは圏央道ができたおかげで随分よくなりましたから、テレワークもあと押しして移住してくる方が増えています。

私の茅ヶ崎の印象は、人好きな人が多い街ですね。親身になってくれる方が本当に多いです。

さらに、海だけでなく山もあり、自然豊かで子育てをする環境としてもすごくいいですし、ゆっくり時間が流れているような街なので、伸び伸びとした生活ができると思います。

ほかには、茅ヶ崎市出身のアーティストが多く、サザンオールスターズの桑田佳祐さんは日本を代表するアーティストですよね。

-以前、茅ヶ崎を拠点とするアーティストが多いという話をどこかで聞きました。やはり、この環境や街の雰囲気が影響しているのでしょうか?

新谷さん:それはあると思いますね。私もよく海に行って1時間くらい何も考えずにゆっくり過ごすのですが、ふとアイデアが湧いてくるんです。

そして茅ヶ崎市では、先ほどお伝えしたように茅ヶ崎出身のアーティストがたくさんいますので、その部分をアピールしていこうと動き、「音楽の街」として周知していくためにさまざまな取り組みが始まりました。

1999年に茅ヶ崎海水浴場を「サザンビーチちがさき」に、茅ヶ崎駅からサザンビーチちがさきまで続く商店街通りを「サザン通り」と改名し、2001年には上原謙通りを上原謙さんの息子・加山雄三さんにちなんで雄三通りと改名しました。

さらに、茅ヶ崎駅の東海道線の発車メロディはサザンオールスターズの「希望の轍」が使用され、相模線では加山雄三さんの「海 その愛」が9月28日から使用されています。

また、童謡「赤とんぼ」のメロディが夕方5時のチャイムで流れるのですが、赤とんぼは作曲家・山田耕作さんが茅ヶ崎に住んでいたときに作曲された曲なんです。

ほかには、中村八大さんや平尾昌晃さん、尾崎紀世彦さんも茅ヶ崎出身ですので、茅ヶ崎は音楽の歴史がある街なんです。

-私は、茅ヶ崎といえば「海」というイメージをもっていましたが、音楽でも歴史のある街なんですね。

新谷さん:そうなんです。茅ヶ崎の周辺では、江の島がある藤沢、昔ながらの街並みが残る古都鎌倉、七夕で有名な平塚があるなかで、茅ヶ崎は何をアピールしていくかとなったときに茅ヶ崎には加山雄三さんが作った湘南サウンドというものがありましたので、「湘南サウンド発祥の街」としてアピールしていくことになりました。

そして、もうひとつは「アロハの街」です。

-それはなぜですか?

新谷さん:茅ヶ崎にはサーファーが多いからなのか、ふだんからアロハシャツを着ている方がいましたので、それならハワイと姉妹都市を結べないかと考えました。

私のハワイのイメージは、オアフ島のノースショアでサーフィンをやっているイメージでしたので、茅ヶ崎の雰囲気に近いんじゃないかと思っていました。

なので、ハワイと友好関係をもてたらいいなと思っていたのですが、もし姉妹都市を結ぶならオアフ島のホノルル市と結ぶしかないとホノルル市議会の議長に言われました。

当時の私はそんなこと知りませんでしたので、ちょっと話が大きすぎるなと思っていたんですが、話がとんとん拍子に進み、2014年に茅ヶ崎市はホノルル市の姉妹都市になりました。

-ホノルル市と姉妹都市関係にあったなんて知りませんでした。

新谷さん:このような関係があることから、5月以降、茅ヶ崎市役所の職員や銀行員の方はアロハシャツを着用しています。もしその時期に茅ヶ崎に来ることがあれば、ぜひ見にきてもらいたいですね。

 

■茅ヶ崎4大イベント

-では次に、茅ヶ崎のおすすめスポットやイベントがあれば教えてください!

新谷さん:茅ヶ崎には、4月の「大岡越前祭」、5月の「湘南祭」、海の日の「浜降祭」、そして夏の夜空を彩るサザンビーチちがさき花火大会という茅ヶ崎4大イベントがあります。

毎年多くの方で賑わっていたのですが、今年もコロナ禍ですべて中止となってしまいました。

-夏のイベントに目がいきがちですが、夏以外で楽しめることはありますか?

新谷さん:茅ヶ崎漁港から1時間ごとにえぼし岩の周遊船が出発しています。10月から12月にかけては、空気が澄んでいてきれいなので景色がよく、えぼし岩と富士山の写真も撮れますね。景色は夏よりも冬の時期がおすすめですね。

えぼし岩の正式名称は姥島(うばじま)と言いまして、茅ヶ崎海岸の沖合から約1.6kmのところにある大小50個以上からなる岩礁群なんです。そのなかの最大の岩の形状が烏帽子に似ていることから、えぼし岩と呼ばれるようになりました。

-勉強になります!

新谷さん:あとは、桜のシーズンだと大岡越前の墓所、浄見寺の桜がきれいですし、子ども連れの方は北部にある里山公園がおすすめです。

食という面では、やっぱり生しらすがおいしいですね。茅ヶ崎では1月から2月末ぐらいまでが禁漁期で、3月初旬から漁が再開されますからこの時期がとくにおいしいです。

 

■茅ヶ崎散歩でアイデアを生もう

-私も海に行けば何かアイデアが湧いてくるのでしょうか?(笑)

新谷さん:湧いてくると思います。熊本県のゆるキャラ「くまモン」をデザインした方は茅ヶ崎の人なんですが、その方も海に行くといろいろなアイデアが湧いてくるとおっしゃっていました。

海もいいですが、じつは茅ヶ崎の街を散歩するのもいいんです。作家の城山三郎さんは茅ヶ崎の細い道を散歩しながらアイデアを出していたと言われています。

-やっぱり茅ヶ崎には何か見えない力があるんですね!

新谷さん:そうかもしれないですね。

もし、茅ヶ崎に遊びに来ることがあれば、車ではなく自転車を利用してみてください。茅ヶ崎は狭い道が多いので、車より自転車の方が動きやすいです。昔は“日本の中国”と言われるくらい、1人1台自転車に乗っているくらいでしたから。

観光協会でレンタサイクルができますので、天気のいい日は自転車で茅ヶ崎めぐりもいいですね。

-では最後に、読者の方へメッセージをお願いします!

新谷さん:茅ヶ崎では、4大イベント以外でもさまざまなイベントを開催しています。海はもちろん最高ですが、それ以外にもたくさんの魅力がある街ですので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

-わかりました。本日はありがとうございました。

 

編集部のひとこと

ライター

せいくん

これまでたいせつじかんでさまざまな観光協会にインタビューをさせていただきましたが、毎回思うことは、知らないことがたくさんあるんだなということです。

なぜそのような街づくりをされているのか?と疑問に思うことは多々ありますが、歴史的背景を知ることで納得することができます。

茅ヶ崎に遊びに来た際は、観光協会を訪れてみてください!
その時期に合わせた楽しみ方や見どころをていねいに教えてくださいます!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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