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輝く男性インタビュー

ジーンズの移動販売?!誰もやっていない新しい挑戦を続けるデニムマン 新倉健一郎さんのインタビューです

デニムマン 新倉健一郎さん

キャンピングカーで各所のイベントにジーンズショップを出店しているデニムマンの新倉健一郎さん。

デニムマンを始めるきっかけは、勤めていた会社の事業撤退にともなう退職だったそうです。50歳を目前にしたころのできごとに行き詰まったという新倉さんが下した決断が、キャンピングカーで移動販売するジーンズ販売店になることでありました。

苦悩の先に見えた可能性の種を試行錯誤しながら育て前進する新倉さんの挑戦のお話をぜひお楽しみください。

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■50歳を目前に新しい挑戦が始まる

立ち上げ当時の話をする新倉さん 

-ジーンズの移動販売をされているとお聞きしましたが、具体的な事業内容を教えてください。

新倉さん:事業内容としては、キャンピングカーでイベントに出店する移動販売とお客さまのところへ直接うかがう出張販売があり、そこでジーンズを中心にアパレルの販売とリペアのサービスを展開しています。

-率直にとてもユニークな事業だと思いました。では、新倉さんのこれまでのご経歴とこの事業を始められたきっかけを教えてください。

新倉さん:私は小田原の出身なので、大学卒業後に地元の箱根登山鉄道の流通部門の子会社に就職し、配属先はジーンズショップでした。基本的には、部署移動がありひとつの事業に携わるということはめずらしいのですが、私は在籍していた20数年のあいだジーンズショップひと筋でした。

しかし、時代の変化とともにロードサイドのジーンズショップの経営は非常に厳しくなりました。そして、事業撤退、別店舗への移転のあと、私が49歳のときに店舗の閉店が決定し、それにあわせて私も退職しました。要は、突然失業したということなります。

この年齢となると、他業種はもちろんですが同業種でも転職は容易ではありませんから、行き詰まりました。

そんななか、マルシェと呼ばれる各所で開催されているイベントに行ってみたんです。そのときの光景は、単純に楽しそうだなと思いました。キッチンカーやらテントやらが出店していてお客さんとワイワイ話をしてとても賑わっていました。その光景を目の当たりにして憧れが広がり、ジーンズの移動販売を思いつきました。

-なるほど。きっかけはあまり積極的なものではなかったんですね。

新倉さん:そうなんです。退職していなかったら絶対やっていなかったと思いますし、そもそも土日は必ず仕事でしたからマルシェに行ったことすらありませんでしたからね。

-そこからどのように形にしていかれたのですか?

新倉さん:そもそも、自分が思いつくようなことは絶対に先行者がいるだろうと思いいろいろ調べましたが見つかりませんでした。そこで、もしかしたら勝機があるかもと思い、具体的に考え始めました。

これまでの経験からジーンズは、お客さんに必ず試着してほしいと考えていました。その考えを優先して考えると試着室がほしい、さらにリペア用のミシンも置きたいと考えたらキャンピングカーが良いと思いました。

そこまで考えてからは、移動販売なので集客しお客さんを待つというストレスがないなとか、家賃がかからないなとか、メリットばかり浮かんできました。そして、最終的にはやらない理由がなくなりました。

妻は反対していましたがキャンピングカーを購入し、なかば無理やりに開業しました(笑)。

 

■人との出会いがデニムマンを変えた

デニムマンの出店風景 

-実際に営業をスタートされてからは、イメージどおりうまくいきましたか?

新倉さん:出張販売のデビュー戦だけは、素人でしたので準備をしっかりと行いうまくいきましたが、それ以降は今思うと本当に悲惨でしたね(笑)。

それまでは、職場と家の往復をするような生活でしたので人脈がまったくありませんでした。ですからイベント出店するにしても、出張販売をするにしてもつてがありませんでした。

そのため、異業種交流会かと勉強会とか、人の集まるところであればどこでも参加してパンフレットや名刺を配ることを始めました。

そうすると、おもしろがってくれる方が結構な人数いらっしゃったんです。その方たちがジーンズを買ってくれたりイベントに呼んでくれたりして今に繋がっています。

毎週火曜日に出店している平塚のチューチューマルシェもそのときの出会いがきっかけで、今でも出店させていただいています。

-これはいけるぞと確信に変わったエピソードがあれば教えてください。

新倉さん:今年で5年目ですが、正直なところまだ確信はもっていないんです。そもそもベンチマークとなるような指標がないので何が成功で何が失敗かを客観的に判断できないんですよね。

しかし、この活動をご紹介した際に今でも多くの方がおもしろいねと言ってくださるのでその声を聞くたびにホッとするということはあります。

きっと間違っていないはずだからがんばろうと思います。

-なるほど。事前の調査では、誰もやっていないからこそいけるかとお考えになれたけれどもやってみるとそれは指標がないということになり不安にも感じるものなのですね。
でも、50代で新しい挑戦をされて不安も多いなかで続けてこられた要因は何だとお考えですか? 

新倉さん:人との繋がりです。たくさんの人と出会い、助けてもらいながらどうにか5年続けてこられました。

とくにイベントを主催している方たちは、街を元気にしたい、活性化させたいという強い思いをもった方が多いです。そういう方たちと知り合って、元気をもらって勉強させてもらっています。

この仕事をしていなかったら出会うことはなかったんだろうなと思いますので、本当にこの出会いには感謝しかありません。

 

■ジーンズのことはデニムマンに聞こう

 

-ジーンズショップとして新倉さんがこだわっていることを教えてください。

新倉さん:品質と価格のバランスにすごくこだわっています。ジーンズは安いものから高いものまで幅広く販売されています。そのなかで、私が自分の目で見て品質と価格に納得できるものにこだわって販売します。

今は岡山で作られているジャパンブルージーンズというブランドをメインで販売しています。

-たしか岡山県は世界的に見てもジーンズづくりが盛んな地域でしたよね?

新倉さん:そうですね。海外のトップメーカーの多くやフラッグシップモデルには日本製のデニム生地を使っています。それくらい日本のジーンズは品質が良いわけですね。

そういった世界的に認められている日本製のジーンズを、品質と価格のバランスにこだわって販売していきたいです。

そして、もうひとつはお客さまにジーンズをより深く知ってもらえるコーチングショップのような存在になりたいですね。

少し前までは、ロードサイドにたくさんのジーンズショップがありましたからそのお店がお客さまからジーンズについての質問をしてもらい回答し、提案するということができていました。しかし、そのようなお店が減ってしまいました。

ジーンズのプロフェッショナルと接点をもつ場が減ってしまったのでここを補うような存在になれると良いなと考えています。

-今日はありがとうございました。

 

編集部のひとこと

ライター

せいくん

50歳を目前に新しい挑戦を始めたデニムマン新倉さんのお話は、新しいキャリアの形でもあるように思いました。そして、挑戦する人をたくさんの人が助け、励まし、応援してくれたというお話もこれから挑戦を始めようと考えている方へのすばらしいメッセージであると思います。

たいせつじかんのインタビューでたびたび感じることではありますが、世の中捨てたものではありませんね。

あなたの近くのイベントにもデニムマンが出店しているかもしれませんよ!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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