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輝く女性インタビュー

ALSという病気をたくさんの人に知ってもらいたい!会社員を続けながら大切な人のために歌い続けるシンガー Hanaさんのインタビューです!

シンガーのHanaさん

大切な人が難病にかかったらどうしますか?そんなむずかしい問いかけの答えを自分自身と向き合って見つけ出し、行動に移したシンガーのHanaさんのインタビューです。

シンガーとしての活動利益をALS支援団体や医療機関への寄付にし、ALSをたくさんの人に知ってもらうきっかけになりたいと話す彼女のまっすぐな言葉は、力強さとやさしさに満ちていました。

できることから始めることの大切さ、大切な誰かを思う気持ちは大きな挑戦へ向かう心の支えになるのだと実感したインタビューとなりました。

ぜひ、ご覧ください。

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■望むべくしてシンガーになったわけではない

学生時代を語るHanaさん

音楽はずっと身近なものだったのですか?

Hanaさん:小さいころから歌うことは好きでしたし、5歳からピアノを始めたので音楽は身近なものでしたがずっと趣味の範疇でした。ですから、まさかシンガーになるとは思ってもいませんでした。

-そうなんですね!では、シンガーになるまでのお話をお聞かせください。

Hanaさん:生まれたときからクレチン症という小児特定疾患をもっていました。ですから、小さいころから定期的に大きな病院に通っていた経験がバックボーンにあって、学生のころは医者をめざして勉強していました。

やさしいお医者さんや看護師さんとふれあっていたので、幼稚園の卒園文集には将来の夢を「お医者さん」と書いていたようです。

でも、結果としてお医者さんになるという夢を叶えることができませんでした。

-医療というものは小さいころからHanaさんにとって身近なことだったわけですね。そこからどうされたのですか?

Hanaさん:英語を学ぶためにオーストラリアに3年間の留学に行きました。

そして、帰国後は英語を使った仕事をしたいと考えて、外資系の会社で会社員として働いています。

-会社員として働いていらっしゃるんですか!

Hanaさん:そうです。今でも週5日間は、みなさんと同じように会社員として働いています!

-となると、どうやってシンガーとして活動することになったのかがいよいよ分からなくなってきました…

Hanaさん:本当の家族のように接している大切な人が、神経の病気で最終的にはからだを動かすことができなくなってしまう筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気にかかったことをきっかけに、私にできることはないかとずっと考えていました。

ALSは最終的に眼球だけしか動かなくなってしまいますが、頭と心や感覚はしっかりとしているので、まるでからだに閉じ込められているような状態になる病気だと思います。そんな大切な人にどうにかして希望や元気を与えられる活動はないかと考えました。

その方はお医者さんなのですが、音楽の才能にも溢れていてこれまでたくさん作曲をしていました。その楽曲を私が歌うことでその方を元気づけられるのではないかと考えてシンガーをめざすと決めました。

ALSは、治療法が見つかっていない病気なんです。私が歌うことで、その方の生きる力になり、そして、サポートするたくさんの人の活動を多くの人に知ってもらうきっかけになればいいと思っています。

だから、有名になりたいとか、ずっと歌手になりたかったからということではなく、きっかけはとてもかなしいものですね。

 

■私にしかできないやり方で挑戦する

-では、シンガーとして歌うことを決めてからのことをお聞かせください。

Hanaさん:シンガーになろうと決めてからは、まずボイストレーニングを始めようと考えました。そのときに、今通っている、「リズムセブンアカデミー」というボイトレスクールを紹介してもらって、楽曲制作などのサポートも含め、みなさんがすごく協力してくれたことで2020年の7月に2曲同時リリースでデビューすることができました。

-デビューするまではどのくらいの期間があったのですか?

Hanaさん:本当にみなさんの協力があってのことですが、シンガーになると決めてから半年くらいでした。

そして、デビューから数えて今では8曲をリリースさせていただいて、日に日に中途半端な気もちではいけないという思いが強くなっていますし、もっともっとシンガーとしていけるところまでいきたいと強く思っていますね。

-そうなんですね!その8曲には先ほどお話しいただいた“大切な方”のための曲も含まれていますか?

Hanaさん:どの曲とは言いませんが含まれています。その方も、私の曲を聞いたり、動画サイトで歌っている姿を見てくれたりしていて、とても喜んでいます!

-大切な人に音楽を届けるということはできましたね!では、今後はどのような活動を視野にいれているのですか?

Hanaさん:シンガーとしての活動で得た利益のすべてをALSの研究をしている医療機関や団体に寄付しようと考えています。

そもそも、私がシンガーをめざした目的が、お金を稼ぐためではなく、ALSで戦う大切な人と、そのまわりの大切な人たちに元気になってもらうためだったので、それをより大きく捉えるとALSの研究が少しでも前に進むことであると考えています。

-そのお話をお聞きして、なぜデビューされても会社員を続けていらっしゃるのかがわかりました。

Hanaさん:そうなんですよね。会社員をしているからこそできるシンガーの活動だと思っているんです。今日も有休をとってきましたからね(笑)。

-これは、Hanaさんだからこそできる新しいシンガーの形ですね!

Hanaさん:そうですね。でも、まだまだ課題が多いです。ALSは、進行性の病気なのでそうこうしている間にも、ALSにかかっている方の病状は進行していきます。

それを考えると焦りも大きいというのが本音ではありますが、ベイビーステップを重ねてがんばります!

そして、デビューまでの期間が短かったこともありますが、シンガー活動での利益を寄付するという試みは、しっかりと実績を積んでから発表したいという思いがありました。

それの思いも楽曲を8曲送り出した今だからこそ、自信をもってシンガーとして支援をするのだと声に出して言えるようになりました。

ここからは、もっと発信していきたいですね!

 

■ALSに関心をもってほしい

-では、シンガーとしてのHanaさんがこの先に見据えているビジョンを教えてください。

Hanaさん:まずは、続けること。何があっても諦めずに続けてきたいです。

あとは、もっとたくさんの人にALSを知ってもらえるように、シンガーとして日本をまわってたくさんの人に私の歌をとおしてALSに関心をもってもらいたいですね。

家族を含めた当事者は、毎日が本当に戦いの連続です。本人も家族もそれぞれに苦労があります。そんな方たちに代わって私が発信して関心をもっていただき、医療技術や取り巻く環境、制度なんでもいいので少しでもいい方向に前進してほしいと思っています。

ALSは誰しもがかかる可能性のある病気です。ですから、私をきっかけにして少しでもいいので関心をもってもらってみんなで前進させることができたらうれしいですね。

-今日はありがとうございました!

 

■連続リリースの最終作『サラリーウーマン』が各種配信ストアよりリリース開始

「サラリウーマン」と「シンガー」のふたつの顔をもつHanaさんのイメージをそのまま歌詞と曲に表した楽曲『サラリーウーマン』が連続リリースの最終作として6月27日に各種配信ストアよりリリースされました。

連続リリースの最終作『サラリーウーマン』

また、7月31日(土)BLUES ALLEY JAPANにて開催される初のワンマンライブも当初は1部のみを予定しておりましたが、好評につき急遽2部制に拡大し開催されることが決定。

みなさまのご来場が少しでも多くの寄付に繋がります。熱い思いをもったHanaさんの力になりたい、応援したいという方は、ぜひ、ワンマンライブにお越しください。

▼7/31 Hana 1st One-Man Live“Pave the way”チケット購入ページ

 

編集部のひとこと

ライター

せいくん

私の大切な人が難病に苦しんでいたとしたら、どんな新しい挑戦ができるのだろうとずっと自分に問いかけながらインタビューをしていました。

Hanaさんは、趣味の延長でできることを見つけて、それがたくさんの人に助けられてひとつの形になっただけだとおっしゃいました。

しかし、まわりの協力を得られたのはHanaさんの挑戦への熱意が伝わったからだと思います。

そんなHanaさんは、医療機関への寄付を目的とした自身初のワンマンライブ開催にむけて実施していた6月末までのクラウドファンディングも見事達成され、現在は、7月31日のワンマンライブに向けて動き出しています。

ひとりの情熱が賛同者を増やし、大きなうねりをつくる。そのスタートを見ることができたインタビューでした。

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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