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輝く女性インタビュー

目標を意識しすぎず自然体でビーチバレーに向き合う!ビーチバレー国内ランキング1位 石井美樹選手インタビュー

湘南ベルマーレ ビーチバレーボールに所属する石井美樹選手

荒井商事/湘南ベルマーレ所属 ビーチバレー選手の石井美樹さん

バレーボールの選手として、大和南高校では春高バレー出場やインターハイベスト4、そのあとはVリーグに所属した経験のある石井選手がなぜビーチバレーに転向したのか、目の前に迫る東京オリンピックをどう捉えているのか、そして、その先のビジョンについてたくさんお話をうかがってきました。

ビーチバレー国内ランキング1位(※)の選手とは思えないほど、競技に対するフラットな考え方がとても新鮮に感じるインタビューとなりました。
ぜひ、お楽しみください。

(※)2021/4/4発表時点

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■ビーチバレーとの出会いは偶然

平塚海岸のビーチバレーコートにてお話をうかがいました。 

-もともとは、Vリーグの選手であったとうかがいましたが、そもそもバレーボールを始めたきっかけから教えてください。

石井選手:両親がバレーボールをやっていたので、ハイハイもできないうちからいっしょに体育館へ行って、バレーボールを見ていました。そういう意味では、生まれたときから生活の1部でした。

そのため、バレーボール以外の競技を選択するという考え自体がいっさいありませんでした。

-そのまま、Vリーグの選手にまで登り詰められたわけですが、なぜバレーボールをやめてしまったのですか?

石井選手:小さいころからずっとバレーボール漬けの生活を送っていたので、ふとまわりの友人と比べたときに、私はバレーボール以外をやっていないと思ってしまったんですね。その感情と並行するように、バレーボールをすることに疲れてしまったのだと思います。

疲れてしまった理由は、いろいろなことが重なったのですがこのまま続けることはできないと考えて引退しました。

引退後も、たくさんのバレーボールの関係者の方々から復帰のお誘いをいただきましたが、気持ちは戻りませんでした。

-悔いなくご自身のタイミングでバレーボールを引退されたということだと考えるととても良いタイミングでの引退だったのでしょうね。
そこから、ビーチバレーに転向される経緯を教えてください。

石井選手:バレーボールを引退してからの2年間は、自分で求人情報を見て応募した工場で働いていました。

-Vリーグ時代の関係会社とかではなくご自身で探したんですか?

石井選手:まったく関係ない会社で、しっかりと面接してもらって入社したんです(笑)。

-いよいよ、そこからなぜビーチバレー選手になったのかがわからなくなってきましたね。

石井選手:そうですよね。私自身がいっさいビーチバレーへ転向するなんて考えていなったですからね。

-では、なぜ転向されたのですか?

石井選手:バレーボールを引退してから、ずっと高校時代の恩師にしっかりと挨拶に行かなければいけないと考えていたのですが、仕事が兵庫県だったのでなかなか行けずに2年が過ぎてしまったのです。そして、やっと挨拶に行ったときに恩師から

『ビーチバレーをやってる子がいて、練習相手を探しているからやってくれ。』

と言われたのがきっかけでビーチバレーに触れることになったのです。

-なるほど、そうなると選手になろうと思ったわけではなく練習相手になっただけですね。

石井選手:そうなんですよね。練習相手をした選手からいっしょにペアで大会に出てくれと言われて出場した大会でベスト4に残れたんです。

さらに、同じ年にビーチバレー日本代表のトライアウトがスタートとして、ダメもとで挑戦したのですが、結果的に合格してしまったんです。

このふたつのことがきっかけで、ビーチバレーに本気で打ち込もうと決めました。

 

■東京オリンピックへの意欲は途切れない

-直前の発表を確認したのですが、ビーチバレーの国内ランキングで1位をとっていらっしゃいますが、これは目標とされていた順位なのですか?

石井選手:国内ランキングを強く意識したということはないんです。正直言うと、気がついたら1位になっていたんです(笑)。

-そうなんですね!1位は凄いことだと思いますけど、意識されてないんですね!ビーチバレーを始めた経緯をお聞きしてもランキングに関する考え方をお聞きしても、すごくフラットに力まずに向き合われているんですね。

石井選手:そうですね。このランキングは、大会に出場した際の順位で加点されるしくみになっています。私たちは、積極的に大会に出場していましたから、その結果の積み重ねですね。まずは大会に出場し、勝ち続けることが大切だと思うので、順位を意識せずに目の前の大会で優勝することを優先して考えています。

-では、質問を変えます。東京オリンピックは大きな目標であったと思うのですが、延期になり、まだ開催が決まっていません。石井さんは東京オリンピックをどのようにお考えですか?
※取材は2020年2月に行いました。

石井さん:ビーチバレーは、代表決定戦が開催される前に延期が決まったのでまだ東京オリンピックの代表は決まっていません。しかし、私たちには東京オリンピック出場は通過点でメダル獲得を目標に考えています。

-おっ、石井さんの口から熱い思いが聞けましたね(笑)。でも、そこまで熱い思いがあるオリンピックが開催するのかどうかわからない状況というのは、心情としてつらいことも多いのではないですか?

石井選手:どうなるかわかりませんが、私は気持ちが切れるということはありません。ビーチバレー転向後の2年目にリオオリンピックがあったのですが、当時も本気でめざせば可能性がありました。でも、本気で向き合えなかったという後悔の思いがありますので、東京はしっかりと覚悟をもって挑戦したいという思いが強いです。

-なるほど、そうなんですね。しかし、コロナ禍で大会も開かれていないと思いますが、コンディションの調整はむずかしいですね。

石井選手:これは私も不思議ですが、大会が開催されない状況を経験した今は、すごくビーチバレーの試合をしたいと思っています。早く海外に行って試合をしたいですね。

 

■経験を次の世代に伝えていきたい

平塚海岸のビーチバレーコートの様子。天気が良くとても気持ちのいい取材となりました。

-石井選手が感じているビーチバレーの魅力はなんですか?

石井選手:ビーチバレーの魅力は一つひとつの技術に限界がないことです。ビーチバレーはアウトドアで試合をしますので、風の強弱や砂の浅い深いなど試合ごとに環境が違います。

そのなかで、状況、環境ごとに自分たちで考えながらプレーを変える必要がある競技ということにとても魅力を感じています。

私自身は同じことを繰り返すということが、あまり好きではないのかもしれないですね(笑)。

また、ビーチバレーは体格が大きいから有利というわけではないこともおもしろさのひとつです。環境が都度変わるので、環境への対応力やチームメイトとの連携、作戦などで体格を超えて勝負できることは本当に楽しいですよ。

-では最後に、選手としての今後の展望を教えてください。

石井選手:まずは、東京オリンピックに出場したいです。そして、そこでたくさんの経験をして、次のオリンピックをめざしたいという気持ちになればこの経験を若い選手に伝えていきたいです。

-東京オリンピックの次もありますね!

石井選手:年齢的には、問題ありません。あとは、気持ちのうえでしっかりと覚悟をもつことができるかですね。しかし、次を考える前に、まずは東京オリンピックでひとつの結果を出すことにフォーカスしたいですね。

 

編集部のひとこと

ライター

せいくん

自国開催という特別な東京オリンピック。それをめざすアスリートにとっては、何ものにも代えがたい大きな目標であろうと思います。開催が延期になり、さらに通常のオリンピックとは少し違ったものになりそうだということも、モチベーションの維持に大きな影響はないと石井選手はおっしゃいました。

そこには、必ず出場するんだという強い思いと、いつでも挑戦できる状態を維持する強さを感じました。

お話をした印象ではとても物腰のやわらかい方でしたが、オリンピックのお話になると少し印象が変わりました。オリンピック開催には不確定要素が多いですが、どんな結果となっても石井選手を応援し続けたいと思います。

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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