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お出かけスポットインタビュー

川崎市にある夢見ヶ崎動物公園で獣医師であり飼育員として働く鈴木友(すずきゆう)さんに動物園の魅力についてインタビューしてきました!

夢見ヶ崎動物公園の鈴木友さん

獣医師であり、飼育員の鈴木友さん

川崎市には「加瀬山」という名称で地元の方々から愛されてきた地域があります。

その加瀬山に動物コーナーができたことがきっかけで誕生した夢見ヶ崎動物公園は、当時と変わらず現在も無料で動物たちを見ることができます。

夢見ヶ崎動物公園の獣医師は動物たちの診療や治療だけでなく、飼育作業も兼務されているそうです。

今回は、獣医師であり飼育員でもある鈴木友さんに、夢見ヶ崎動物公園の魅力についてお話をお聞きしてきました。ぜひ、お楽しみください!

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■日常の場で動物たちにふれあえる

-今日は、夢見ヶ崎動物公園のおすすめについてお話をお聞きしたいと思います。まず、夢見ヶ崎動物公園が作られた経緯を教えてください。

鈴木さん:夢見ヶ崎動物公園があるこの地域は加瀬山という名称で呼ばれているのですが、昭和47年に川崎市が政令指定都市となった記念に動物コーナーが作られたのが始まりです。

そして、その2年後の昭和49年に日本動物水族館協会に加盟し、夢見ヶ崎動物公園という名前でスタートしました。夢見ヶ崎動物公園の名前になってからは今年で47年目になります。

-川崎市が政令指定都市になったことがきっかけだったんですね!コンセプトはあるのですか?

鈴木さん:動物園のある公園ということで、入園も無料でさまざまな方が気軽に来園し、楽しむことができる憩いの場となっています。

-だから「動物公園」なんですね!

鈴木さん:そうなんです。なので、動物を観察するために来園する方はもちろんたくさんいらっしゃいますが、近隣の方が朝ラジオ体操をしにきたり、毎日のお散歩コースや犬の散歩で公園を活用されたりしている方も多くいます。

この地域一帯は自然林なので四季折々の自然があり、草花や木、虫好きな方も楽しめますし、野鳥も飛んできたりします。

また、動物たちを囲う柵とお客さまとの距離が近いので、間近で観察することができるのも魅力のひとつです。

-自然も多く、陽当たりもいいのでとてもきもちいいですね!夢見ヶ崎動物公園はたくさんの方々の憩いの場としても利用されているんですね。

鈴木さん:小さな子どもたちからご年配の方々まで幅広くご利用いただいています。

-今日、夢見ヶ崎動物公園に来て、初めて入園料が無料だということを知りました。動物園に入園料を払うから特別な動物たちが見られるという私の勝手なイメージが覆されました。無料でさまざまな動物たちに会えるのはとてもいいですね!

鈴木さん:無料でこれだけの動物たちに会えるのは楽しい、とおっしゃる来園者の方も多いです。

日常利用をされる方も多いというのは動物公園のコンセプトに合っていて、私もよく利用されている方からお声がけをいただくこともありますし、そういう方々のためでもあるような気がするんです。

 

■動物の健康を守るために

獣医師の資格をもつ鈴木さん

-鈴木さんはこちらで働かれてどれくらいになるのですか?

鈴木さん:少し間が空いた時期がありましたが、今年で17年目ですね。

-最初から動物が好きで飼育員として働きたいと思っていたのですか?

鈴木さん:子どものころから動物が好きでしたので、漠然となのですが飼育員というよりは獣医師になろうと思っていましたね。

だから、大学で獣医学を勉強し、国家資格である獣医師の資格を取得しました。そして、川崎市の獣医職として入庁し、最初の5年間は高津にあった動物愛護センター(現在は、平間に移転し、アニマモールかわさきに名称変更した施設)に勤めました。

その間に夢見ヶ崎動物公園のことを知り、飼育・診療・繁殖などに携わりたいという思いから異動希望を出して、ラッキーなことに異動することができました。

一般に動物園の獣医師は、動物病院で動物の診療治療を行っていますが、夢見ヶ崎では飼育業務も担当しています。現場では現在4名の獣医師が働いています。

-動物たちからするといつも飼育してくれているスタッフの方に診察・治療をしてもらえると、安心感が違うと思います。子どものころお医者さんに行くと、何をされるんだろうといろいろ不安になっていた記憶がありますから。

鈴木さん:飼育を担当することによって、動物の観察を通じ、その特徴や飼育するうえで注意するべき点などについて把握することができ、診療や治療の際にそれが役立つことが多いです。

治療が無事に終わり、動物が元気になっていく様子を見ると、この仕事をやっていてよかったなと思いますね。

-夢見ヶ崎動物公園には、何種類の動物が飼育されているのですか?

鈴木さん:現在は59種類の動物がいます。哺乳類や爬虫類、鳥類も合わせると約330点になります。

-結構多いんですね!そのなかでも人気の動物はどれですか?

鈴木さん:レッサーパンダやフンボルトペンギン、ヤマシマウマが人気です!

カメラ目線で写真撮影

-鈴木さんのおすすめの動物はいますか?

鈴木さん:担当動物ではありますが、マーコールですね。国内でマーコールを飼育しているのは6園です。最初にマーコールを飼育したのは夢見ヶ崎動物公園で、ほかの動物園の個体は、すべて当園から移動(繁殖)した個体になります。

No.1の強さを誇るボスのイワン
からだの大きさはほかと比べてもひと回り大きい

夢見ヶ崎で飼育しているマーコールのなかでもNo.1が圧倒的な強さを誇るボスのイワン、そしてNo.2がグラタン、No.3にゲンゴロウと続きます。(名づけ方は、生まれた年により50音順で頭文字を決めて命名している)

グラタンやゲンゴロウが次のボス候補なのですが、なかなかイワンに及ばないようです。

-イワンのからだの大きさや立ち振る舞いを見ても、ボス感が溢れ出てますね!(笑)

 

■葛藤する日々が続く

-たくさんの動物がいて、さらに自然も豊かな夢見ヶ崎動物公園ですが、春の桜シーズンや秋の紅葉シーズンは、とくに楽しめそうですよね!

鈴木さん:そうですね。山全体で桜の木が400本ほどありますので、桜のシーズンはとてもおすすめです。

ラマがいるエリアには大きなソメイヨシノが2本あり、それが満開になるととてもきれいです。満開になったソメイヨシノが散ると、ピンクのじゅうたんが広がり、その上をラマが歩く様子は格別です。

-そうすると3月下旬から4月上旬くらいがおすすめですか?

鈴木さん:そうですね、毎年その時期には多くのお客さまが来られます。

こちらには約40台の専用駐車場がありますが、桜や紅葉のシーズンは車で来られる方も多く開園前から並ぶこともあるので、公共機関を利用して来園していただくのがいいですね。

ただ、たくさんの方々に来ていただきたい気持ちはありますが、コロナ禍ということ考えると大勢の方が移動(来園)して、そして混雑する(集まる)のは大丈夫なのかという心配もあって、今の心境は複雑です。

-そうですよね。では、もし夢見ヶ崎動物公園に来るときはきちんとマスクをして、充分に距離をとってね!って、ことですね。

鈴木さん:そうですね。今はがまんが続きますが、早くこの状況が落ち着いて、心の底からたくさんの方々に来てほしいと思えるようになればいいですね。

 

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

夢見ヶ崎動物公園では繁殖もしており、マーコールはゴールデンウィークごろ、ホンシュウジカは7月ごろが出産時期になっており、来園者の目の前で出産することも。出産にたまたま立ち会ったお客さまからは応援の声と喜びの歓声が自然とあがるそうです。

生命の誕生はどんなことでも尊いですね。

そして今回の鈴木さんは、コロナ禍という状況で取材に応じるのはどうかと悩まれたなかで取材に応じてくださいました。本当にありがとうございます!

動物も自然も楽しめる夢見ヶ崎動物公園に来られる際は、感染症対策を充分にとってお越しください!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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