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輝く男性インタビュー

「選んで」買うことでひとつのストーリーが生まれる!「作り手と使い手を、物語で繋げること」がコンセプトのぶち木工 西村真人(にしむらまさと)さんインタビュー

ぶち木工の西村真人さん

美術学校を卒業後、家具職人をめざして修行をしていた西村さんは、お客さまの要望にあったさまざまな物を作っていきたいという思いから独立し、ぶち木工の木工職人として活動されています。

約2年前に黄金町から洋光台の「洋光台クラフトマルシェ」へと工房を移し、そこでは商品の制作から販売までを行っていますが、こだわりはお客さまの要望と自身のアイデアでひとつの商品を作ること。

お客さまといっしょに考え悩み選ぶことで、そこにひとつのストーリーが生まれると語る西村さんのインタビューです。ぜひ、お楽しみください!

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■木のことなら何でもお任せ!

少しずつ色みの違うボールペン

-はじめに、ぶち木工とはどういうところなのか教えてください。

西村さん:ぶち木工は、木工を基本としてボールペンやアクセサリーなどの小物を作って販売しているお店です。

2年ほど前に、黄金町にあった工房をこの洋光台に移し、こちらで制作から販売をしております。すでに作られた商品もありますが、お客さまの要望にあった商品も作ることができます。

あとは、イベント出店や寄木のワークショップも開催しています。現在は、コロナの関係でワークショップなどはひかえています。

-西村さんは、もともと木工職人をめざしていらっしゃったのですか?

西村さん:いえ、もともとは家具職人をめざしていました。そのために美術の学校に通い、卒業後は小田原の木工所に勤めたり、木工の職業訓練校にも通ったりしたのちに家具職人として活動していました。

家具職人として活動しながらもひとつのことだけではなく、いろいろな物づくりをしたいと思っていたので、木工でも自分がやってきた仕事とは異なる友人の仕事を手伝ったりして、ちょうど10年前に横浜の黄金町にひとりで小物ブランドを立ち上げました。

洋光台クラフトマルシェに工房を構える

-職人といえば、ひとつのことに向かって突き進んでいるイメージですが、西村さんはひとつのことに捉われずいろいろやりたかったんですね。

西村さん:そうですね。木工だけじゃなくて、鉄や土、陶器も試しましたが、自分には木工が合っているな〜と思いながらも、家具職人のかっこよさにひかれ、その道を進んでいたんです。

私はひとつのことをやり続けていくことが苦手だと思っていて、もしかしたら職人に向いていない性格なのかもしれないですが、だったら「木」という1本筋がありながら、たくさんのことにかかわっていければいいんじゃないかと考えたんです。

だから、小物作りがメインではありますが、木工教室やワークショップイベントを開催しますし、ここ何年かで注目されてきたDIY関連の仕事もするようになりました。

-西村さんのDIYをしている姿、想像できますね〜(笑)。いろいろやっていきたいとおっしゃっていましたが、「木」という軸はぶれないんですね。

西村さん:作業場で作れるもので木のことなら何でもやりますね!

 

■使い手を想像しながら作る

-これまでで、これはめずらしかったな〜という注文はありましたか?

西村さん:親が住んでいた実家を崩すことになったので、そこの木材で何か作ってほしいという注文を受けたことがあります。

それで木材を持ってきてもらって、どんなものを作るかいっしょに考えましたね。

-すごくいいですよね。家としては無くなってしまいますが物として残るし、これは「親の実家から作られた物」というひとつストーリーが生まれますよね。

西村さん:そうですね。そこは私自身すごく大事にしていることなんです。

注文から制作、販売までのすべてに私がかかわっていますので、お客さまが色はこれがいいとか、形はこういうのがいいとか要望があって、じゃあこうしましょう!といっしょに作っていける。

さらに、お客さまもただ買ったのではなくて、「選んで」買っているので、物に対する思い入れも変わりますし、作っている人間が目の前にいて話せれば記憶にも残ると思うんです。

物が人と人とを繋いで、そこにストーリーが生まれることで物を粗末に扱わないことにも繋がってくると思っています。

-同じように見える商品でも、お客さまと生まれたストーリーがそれぞれ違う。そういった物ごとの背景を知るってすごく大事なことですよね。

西村さん:あのお客さまならこういうのがいいんじゃないかと考えながら作るとより楽しいですね!できあがったものをお渡ししたときに喜んでくださる顔を見ると、物づくりっていいなって思います。

-事前の打ち合わせで気をつけていることはありますか?

西村さん:なるべく固定的な仕上がりを決めないようにしています。というのも、作っているなかでこっちの方が良さそうだとか出てくるんですよね。

もちろん変えられない部分はあるので、しっかり決めるところとある程度幅をもたせてもらうところを分けています。

 

■作りたいものを作り続けられれば

-現在はコロナの関係でワークショップなどはひかえられているとのことですが、状況が回復していけばまた開催していこうと考えられていますか?

西村さん:そうですね。木工のワークショップは親子連れで楽しむこともできますし、やっぱりやっていきたいですね。

木工なので子どもにも安全ですし、親子で参加できるっていうのがまたいいですよね。参加してくださる方で親御さんの方が夢中になっていることもありましたから(笑)。

あとは、DIY教室とかもできればなと考えています。

-コロナ禍で趣味を見つける人も増えたと思うので、ぜひDIY教室やっていただきたいですね!DIYしたいけど何から始めたらいいのかわからない方はすごく多いと思います。DIYのポイントがあれば教えてほしいです!

西村さん:手順などはどこかで知る必要があると思いますが、いちばんは手間を惜しまないということですかね。

時間をかければ誰でもできますので、そこを適当にしないことが重要だと思います。丈夫にする組み立て方などの知識は教室などで伝えていければいいですね。

-手間を惜しまないことですね!では、最後に今後のビジョンを教えてください!

西村さん:これからも物づくりを続けられたらいいなと思っています。

そして、小物だけでなく大きいものも作っていく予定です。ただ、注文をもらえれば何でも作りますけどね(笑)!

そして、コロナが落ち着いたらワークショップやイベントを開催して、たくさんの方に木工に触れてもらえればいいですね。

-これからもたくさんのストーリーを作り続けてください!本日はありがとうございました。

 

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

西村さんはお客さま一人ひとりのことを考えて、こだわりをもって物づくりをされています。
自分は職人に向いていないのかもしれないとおっしゃっていましたが、お話をお聞きして渡井は、やっぱり職人だなと思いました。

どんなことでも相手のことを考える、誰かのために手間をかけるということが人の心を動かし、感動を与え、そしていつまでも記憶として残っていくのではないでしょうか?

木で何かを作ってほしい!という方がいらっしゃいましたら、ホームページやインスタグラムから問い合わせてみてくださいね!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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