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輝く男性インタビュー

15歳でゼロからドッジボールチームを立ち上げ、以来ドッジボールとともに人生を歩んできた!神奈川県ドッジボール協会理事の棚橋弘典(たなはしひろのり)さんインタビュー

棚橋さんは15歳のころからドッジボールチームを指導してきた

神奈川県ドッジボール協会で理事を務める棚橋弘典さん

小学6年生のころにドッジボールの大会に出場したことがきっかけで15歳から指導者になり、今ではドッジボールがなくてはならない存在になったという棚橋さん。

指導をしていくなかで次々とドッジボールの魅力を見つけて、現在は神奈川県ドッジボール協会の理事としてご活動されています。

子どもからおとなまで男女問わず活躍できるドッジボールの魅力についてお話をお聞きしてきました。

小学生のころにドッジボールに夢中になったことを思い出す胸熱インタビューです。ぜひ、お楽しみください。

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■15歳からドッジボールチームの指導者になる

ドッジボールについて熱く語る棚橋弘典さん

15歳から指導者の道を歩んでいる

-ドッジボールといえば誰もが1度は経験のあるスポーツだと思いますが、棚橋さんのドッジボール人生のスタートはどのようなことだったのですか?

棚橋さん:私が小学6年生のときに担任の先生から「ドッジボールの大会があるけど出てみない?」と、テレビ番組の企画であった大会にクラスメイトと出場したことが始まりです。

-確かに、少し前まではテレビでドッジボール大会が放送されていましたよね!

棚橋さん:そうなんです。そこで4〜6年生までの男女混合チームと5〜6年生の男子チームの2チームで出場しました。私は男女混合チームで出場しました。

-1チーム何人で男女の割合はどうだったんですか?

棚橋さん:1チーム12人でそのうち半分が女性でした。ほとんどのスポーツでは男女の違いというだけで力の差が出てしまいますが、男女混合チームの方が成績が良かったのでドッジボールはやり方次第で勝てるんだなとそのとき思いましたね。

1回きりの大会でしたが、すごく楽しかったことを覚えています。

小学生のころは野球もしていたので、中学校進学と同時に野球部に入ったんですが、ドッジボールのダイジェスト番組を見て、子どもたちが涙が出るほど一生懸命やっている姿にすごく感動したんです。

そこで、夢中でドッジボールをしている子どもたちとかかわっていきたいと思って、中学3年生の部活動引退と同時にドッジボールの指導者になりました。

-指導者になるためにどこかのチームの指導者に立候補されたのですか?

棚橋さん:いいえ。もともとチームがなかったので、「ドッジボールのチームを作りたい!」と、母校の小学校に行ってお世話になった先生に相談に行きました。

それから近くで遊んでいる子どもたちや野球少年団の子どもたちに声かけをしてチームをゼロから作ったんです。多くの保護者の方が協力をしてくれて、大会に出場する際には車を出してくれましたので本当に助かりました。

-すごい!15歳のときにゼロからチームを立ち上げて大会に出るそのエネルギーに驚きました!

棚橋さん:当時はそれが気軽にできたんですよね。さらに予選で負けていれば諦めもついたんでしょうけど、あれこれ戦術を考えて挑んだら決勝までいってしまって(笑)。

県大会決勝の対戦相手は全国大会に出る常連チームで、その強さと負けた悔しさを味わいましたが、自分たちも決勝まで勝ち上がれる実力があるんだと実感したので、本気で指導者を続けていこうとそのときの経験であらためて思いました。

-棚橋さんの気持ちに火がついたんですね!

棚橋さん:そうですね。それからドッジボールが私の人生になくてはならない存在になって、現在に至るまでずっとドッジボールの指導者を続けています。

-これまで何チームくらい指導されてきたのですか?

棚橋さん:現在のチームが7チーム目で、中新田ファイヤーズという小学生チームとABLAZE神奈川というシニアチーム(中学生以上)の指導者をしています。

私は出身が岐阜なので、地元の岐阜でチームを持つことから始まり、そのあとは千葉や埼玉にも行きましたので、それぞれの場所でチームを指導しました。

全国大会にも出場している

-現在は、神奈川でチームを指導されていますが、その経緯はどのようなものだったのですか?

棚橋さん:結婚をきっかけとして神奈川には引っ越してきました。

しかし、そもそもは神奈川のドッジボール協会の方から直々に県協会の理事をやってほしいとお願いされたので、その翌年に神奈川に引っ越して県協会の理事になりました。

-埼玉にいたのに「神奈川の理事になってほしい!」と、言われたんですか?

棚橋さん:言われましたね。その方も神奈川でチームを持っていて、何度か試合をしたことがあったので面識はあったんです。

-その方は試合をしているときに棚橋さんに目をつけていたんですね(笑)。また、棚橋さんは小学校の教員でもいらっしゃるということなのですが、それもドッジボールが関係しているのですか?

棚橋さん:そうですね。埼玉のチームの監督が小学校の教員で、ライバルチームにも教員で監督をしている方が多くて、「教員向いているんじゃない?」と何気なく言われたんです。

自分でも振り返ってみると、子どもたちとかかわることは好きだし、子どもたちが一生懸命がんばっている姿を見ると感動もするので、教員免許を取って31歳のころに教員になりました。

 

■「いつでも、どこでも、誰とでも」

-教員の立場から見た教育現場でのドッジボールとは、どのような存在だとお考えですか?

棚橋さん:ドッジボールの発祥はヨーロッパと言われていて、コートの形も円形だったんです。1900年の前半に日本にドッジボールが入ってきましたが、そのあとに四角のコートに変わりました。おそらくみなさんがイメージするドッジボールのコートの形は四角で、それは日本独自の発展によるものなんです。

-そうだったんですか!知らなかった。

棚橋さん:そして、日本での発展というのは日本の体育の授業に組み込んだことによるものなんですね。

現在は小学1〜2年生の体育科目に「ボール遊び」があって、それが当時のドッジボールです。

-休み時間に自然とドッジボールをして遊んでいたのには、そういう背景があったんですね。でも不思議なことに中学生になるにつれて、ドッジボールに触れる機会が少なくなってきますよね。それってなぜなんですか?

棚橋さん:言い方は悪いですが、ボールをぶつけるスポーツですし、年齢が上がるにつれて運動能力の差が出てくるので、そういうところから部活化するのがむずかしかったのかなと思います。

-なるほど。そうなんですね。

棚橋さん:しかし、私が指導者として感じたことは、ドッジボールはどんな子たちでも活躍できるスポーツだということです。

ドッジボールはどうしても「ボールをぶつける」スポーツだと考えがちなのですが、私は「ボールを取る」スポーツだと思っています。

そして、ボールを取ることについては、運動神経がほかの子どもたちより劣っていたり、からだの大小に差があったり、男女の違いがあったとしても、練習で努力さえすれば上達するようになります。

全国大会に出て、からだの大きい子どもが投げたボールをからだの小さい子どもが取る姿を何度も見てきました。

そういう経験が自信にも繋がるし、それが楽しくてもっと練習するようになる。ドッジボールは、最後に相手よりひとりでも多ければ勝ちというスポーツです。

-投げることにフォーカスされがちだけど、じつは大事なことはボールを取ることなんですね。さらにそれは練習でカバーできる。

棚橋さん:日本ドッジボール協会では「いつでも、どこでも、誰とでも」という理念がありますが、まさしくそれがドッジボールの魅力であると思います。

-ドッジボールはみんなが活躍できるスポーツなんですね。

棚橋さん:そうだと思います。取れなかったボールが取れるようになるというのは、自分自身の成長も感じやすいですし、その経験はドッジボール以外でも生かせられると思います。

 

■ドッジボールの普及をめざして

棚橋さんのご自宅には日本ドッジボール協会公認球が

日本ドッジボール協会公認球

-現在、日本でのドッジボールの競技人口はどのくらいなんですか?

棚橋さん:小学校の公式の全国大会に出場できる権利を持っているチームで600チームぐらいだと思います。

ピーク時は、それが3,000チームくらいあったので、かなり減ってきていますね。

神奈川も100チームくらいあったのが、10年前で70チーム、現在で30チームくらいなので県内でもかなり減ってきています。

-そうなんですか。でも、先ほどから棚橋さんのお話をお聞きして、ドッジボールってあらためていいスポーツだなと思いました。
子どもたちにどんなスポーツをさせようか悩んでいるパパママたちに向けてドッジボールの魅力を伝えるとしたら、どのようなことがありますか?

棚橋さん:まずひとつは先ほどもお伝えした誰でも活躍できるスポーツだということと、私がとくに伝えたいことは、ドッジボールは向かってくるボールに対して立ち向かっていくので、向かっていく姿勢が養われるスポーツだということです。

さらに、団体スポーツの中でも選手間の距離がかなり近いので、ひとつのボールを全員で取る意識、そこで生まれる一体感がなによりも魅力だと思います。

-勝った喜びや負けた悔しさをみんなで共有できることが団体スポーツの魅力ですよね!

棚橋さん:小学生のうちにドッジボールに全力を注いで、中学生になってほかのスポーツをする子どもたちもたくさんいますが、やればできるという自信から活躍する子どもたちも多いですし、ドッジボールは全身運動なので身体的にも精神的にも鍛えられるスポーツなんです!

-そう考えると、たとえ遊びのドッジボールだとしても、小学生年代でするスポーツとして最適なんですね。

棚橋さん:ドッジボールは年代問わず気軽にできるスポーツなので、子どもたちだけでなくパパママたちにも広がっていくとうれしいです!

-私もドッジボールがしたくなってきました!今日はありがとうございました!

 

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

お話をお聞きして、スポーツにはどうしても身体能力による差がつきものですが、ドッジボールではその差も努力次第で埋めることができる。さらに誰もが活躍できるスポーツであるという言葉は、納得のいくものだと感じました。

そして、棚橋さんにとってドッジボールは自分のすべてだとおっしゃっていましたが、奥さまとの出会いにもドッジボールがあったようです。

何事にも夢中になって取り組む姿勢はすばらしいですし、その姿勢が人を成長させ輝かせるものだと感じました。

みなさんも夢中になれる何かを探してみてはいかがでしょうか?

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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