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輝く男性インタビュー

四足走行100m14秒台をめざして!2015年ギネス世界記録保持者の株式会社 all fours 代表取締役いとうけんいちさんインタビュー

株式会社all fours の代表取締役のいとうけんいちさん

株式会社 all fours 代表取締役のいとうけんいちさん

アメリカのブロンクス動物園で霊長類最速といわれているパタスモンキーに出会ったことがきっかけで、自分もあんなふうに速く走りたい!と、四足走行の競技を始めたいとうさん。

当時は競技者もおらず、競技としても成り立っていなかったという四足走行ですが、毎日6時間のトレーニングを欠かさず行い、2015年には100m15.71秒という驚異的なタイムを記録されました。
この記録はギネス世界記録にも認定されており、いまだ破られていません。

そして現在は、会社を経営しながらご自身の記録を更新すべく日々トレーニングを積まれています。
四足走行の可能性に対するいとうさんの考えは、想像をはるかに越えるものでした!

ぜひお楽しみください!

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■パタスモンキーの走りに魅了されて四足走行を始める

いとうけんいちさんは四足走行の先駆者とされている

パタスモンキーの姿を見て、本格的に四足走行を始めたいとうさん

-2015年に四足走行でギネス世界記録を達成されたということですが、まずは四足走行を始めたきっかけを教えてください!

いとうさん:小さいころからお猿さんが好きだったんですが、アメリカのブロンクス動物園に行ったときに、パタスモンキーというお猿さんがめちゃくちゃ速く走っている姿を見たんです。

そのパタスモンキーが私にとってとてもかっこよく見えて、自分も同じように走ってみたいなと思って真似をしたのがきっかけです。

あとで調べてみたら、パタスモンキーは霊長類最速の動物だということがわかりました。

-パタスモンキーの姿を見て走り始めたのがきっかけだったんですね!

いとうさん:そうなんです!小学校のころから木登りとか逆立ちとか、なんかお猿さんがやっていそうなことが得意で好きだったんですけど、四足走行を始めたのはおとなになってパタスモンキーを見てからですね。

-四足走行を始められてから今年で何年目ですか?

いとうさん:17年目になりますね。

-17年ですか!その間、当然四足走行のトレーニングをされてきたんですよね?

いとうさん:そうですね。毎日、1日6時間のトレーニングをしてきて、それを17年間ずっと続けているので、今ではかなりお猿さんに近づけたかなと思っています。

パタスモンキーの髪型を真似していたといういとうけんいちさん

パタスモンキーの髪型をしていた当時のいとうさん

-じつは私、テレビ番組に出演されていたいとうさんを見たことがあって、四足走行にも驚いたんですが、当時とても印象的な髪型をされていましたよね?それがすごく私の記憶に残っているんです。

いとうさん:あれはできるだけお猿さんっぽくなりたくて、髪型もパタスモンキーに似せていたんです!

いとうけんいちさんは四足走行の世界ギネス記録を保持している

お猿さんの姿にかなり近づけていると感じている

けれど、コロナの影響もあって馴染みの美容院になかなか行けなくなったので、その間だけ坊主にしてみたら、やっぱりその方がお猿さんっぽくなっちゃって(笑)。

それから今は坊主を定番にしているんです。

-あの髪型はパタスモンキーだったんですね!でも、たしかに今の方がお猿さんに似ているかもしれません(笑)。

 

■四足走行は可能性に満ちあふれている

自らが経営するボルダリングジムで四足走行を教えている

四足走行の場合はレーンの直線をたよりに走る

-いとうさんが四足走行を始められた17年前から、ほかにも四足走行をされている方はいらっしゃったんですか?

いとうさん:いえいえ、その当時は日本に私ひとりしかいなくて、競技としても成り立っていませんでした。

四足走行は今でもまだまだマイナーな競技ですが、世界では少しずつ競技人口が増えてきて現在では150人くらいの競技者がいます。

-初めて知りました、競技化されているんですね現在、日本ではどのくらいの競技人口がいらっしゃるんですか?

いとうさん:世界の150人のうちの半分くらいが日本の競技者だと思います。

-では、その方々はいとうさんの走っている姿を見て、始められた方々なんでしょうか?

いとうさん:そうかもしれないですね。私以外に四足走行をしている人はなかなか見ませんでしたから。

今は、私が経営しているボルダリングジムで四足走行を子どもたちに教えたり、四足走行は二足走行よりも4倍体力を使うという研究結果が出ているので、それをもとに四足走行を取り入れた女性向けのエクササイズも指導したりして、少しでも興味をもってもらえたらなという思いで活動をしています。

また海外の方からは、自分で走っている姿を動画に撮って、フォームチェックをしてほしいと私に動画を送ってこられることもありますね。

-いとうさんの存在は、四足走行の第一人者として世界でも認められているんですね!ギネス世界記録についてはご自身の記録を自ら何度か更新されてきたとのことなんですが、いとうさんの最新のギネス世界記録を教えてください!

いとうさん:2015年の15.71秒が四足走行100mギネス世界記録の最新になります。

ギネスの記録会は毎年11月に開催されるのですが、昨年は大雨でコンディションが悪かったり、今年はコロナで中止が決定したりしているので、来年こそはその記録を更新したいと思っています。

2015年四足走行100m15.71秒というギネス世界記録を保持している

-ご自身の記録を更新するために、実際にはどのようなトレーニングをされているのでしょうか?

いとうさん:ほかの競技のようにネットで調べたらトレーニング方法が出てくるものではなかったので、初期のころは動物園に行ってはさまざまな動物の走り方を研究して、見様見真似で練習していましたね。

一概に四足走行といっても、猿、犬、猫のように動物によって走り方はまったく違うものだったので、四足走行の走り方を研究しながらそれぞれの良いところを取り入れてトレーニングを積んできました。

けれど、私がパタスモンキーを好きだということや犬や猫に比べると人間の体型にいちばん近いということから、最終的にはパタスモンキーの走り方にいきつきましたね。

-なるほど!パタスモンキーを見て四足走行を始め、さまざまな動物の走り方を研究してトレーニングを積んできた結果、いとうさんが求めている走り方はやっぱりパタスモンキーだったんですね!それにしても、四足走行で100mを15.71秒で走るって、一般的に二足で走る人よりも速かったりしますよね?

いとうさん:私の15.71秒という記録は、中学生男子の平均と同じくらいと言われていて、私の年代でちょっと運動不足の方と四足と二足で競争しても私の方が速かったりしますね(笑)。

-すごいですよね!だって人類の進化で四足から二足になっていったのに、それに逆らって二足で走る人よりも速く走るわけなんですから!

いとうさん:これはあくまでも私のなかでの考えなんですが、四足から二足への人類の進化は手を使うための進化であって、決して速さに対する進化ではないなと。

歴史を見ても二足で走る競技の歴史は長いと思うんですけど、四足で走る競技の歴史はまだ私の17年間しかないわけですから、この歴史がもっと熟成していけばひょっとしたら人類も四足走行の方が速いんじゃないかと思うんですよね。

それに人類が100m走で9秒を切ることは不可能だと言われているんですが、四足ならそれも可能なんじゃないかなと個人的には思っています!

-失礼しました!正直、いとうさんのお話を聞くまで四足走行のことを軽視していました。いとうさんがこれほどまでにスケールの大きいことを考えながら四足走行をしているとは想像できませんでした!

 

■四足走行で100m14秒台をめざす!

四足走行14秒台の記録を出すためにトレーニングに励むいとうさん

四足走行に集中するためにご自身で会社を立ち上げる

-四足走行の競技者として活動しながら、現在はご自身の会社を経営されているんですよね?もともと会社を立ち上げたいという思いがあったのでしょうか?

いとうさん:事業に対してはもともと興味がありましたね。

ただ、事業をする目的は四足走行にもっと集中できる環境を作るためでもありました。

というのも、29歳までは朝から晩までアルバイトをしたあと公園に行って夜中までトレーニング。トレーニングが終わるのは終電後だったので、マンガ喫茶で休んで始発で家に帰って、またアルバイトに行くという生活を続けていたんです。

-なかなか大変そうですね。

いとうさん:かなり大変でした。正直、トレーニング前からかなり体力を消耗していましたし、まずはこの環境を変えたいなと思っていたんです。

それで、29歳のときにロイター通信さんに取材をしていただいたことがきっかけで世界から一気に注目を浴びるようになったんです。

午前中はアメリカのメディア、午後からは韓国とハンガリーのメディアから取材を受けることもありましたが、あれは大変でしたね(笑)。

1日に3本の取材だけでも大変そうですが、それぞれ違う海外のメディアからの取材はかなり大変そうですね(笑)。

いとうさん:大変でしたが、そうやって取材をしていただいたおかげで会社を立ち上げる準備が整って、2016年に会社を立ち上げることにしました。

横浜の本牧原にあるいとうさんが経営するボルダリングジム

横浜の本牧原にあるいとうさんが経営するボルダリングジム「all fours GYM」

-事業はどういったことをされているのですか?

いとうさん:現在は、太陽光発電事業、うなぎの養殖事業、ボルダリング&四足走行事業の3つの事業をしています。

-かなり多種多様ですね。

いとうさん:自分自身がもっと四足走行に取り組めるための環境作りということが大前提にあるので、できるだけ自分の時間をもてるような事業を考えていました。

いとうさんの姿が記されているホールドがある

いとうさんの姿が描かれているホールドも!

-なるほど!あくまでも四足走行がいちばんにあるんですね。では、今後四足走行という競技をどのようなものにしていきたいですか?

いとうさん:私自身、将来的には四足走行専門のジムを作りたいんですが、まずは競技として認知度を広めていかないといけないので、四足走行教室やギネス記録の更新に注力していければと思います。

-ギネス世界記録の更新が待ち遠しいのですが、現在いとうさんのコンディションは実感値としてどのあたりまできているとお考えですか?

いとうさん:もし来年の11月に記録会が行われれば、記録の更新はほぼ確実かなと思っています。

非公式ではあるんですが、14.88秒というタイムを出せていますし、14秒台も2回ほど記録として残せています。

2021年の記録会に備えて日々トレーニングに励んでいる

なので、このままのコンディションを保ちながら、公式記録で14秒台を出せたらいいなと思っています。

-四足走行で100m14秒台。。。信じがたいタイムですが、お話をお聞きしていとうさんなら14秒台よりも速く走れるんじゃないかと期待しています。ギネス世界記録の更新をめざしてこれからもがんばってください!今日はありがとうございました。

 

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

取材後、研究されたさまざまな動物の四足走行を実践していただきましたが、その姿は本物の動物に見えるほど動きが似ていました。

そして、常に上をめざして努力を惜しまないいとうさんのお話をお聞きして、私は2015年のギネス世界記録の更新を確信しています。

自分で限界を作らず、自分ならできると信じ続けることはとても重要なことですよね。

もし、いとうさんがトレーニングしている姿を見かけることがあれば、温かい声援を送ってあげてください!私も応援しています!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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