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輝く男性インタビュー

葉山町に足袋販売店として創業して約160年!ビーチサンダルで有名なげんべい商店の葉山英三郎(はやまえいざぶろう)さんインタビュー

げんべい商店の葉山英三郎さん

現在、葉山町に3店舗を構えるげんべい商店の葉山英三郎さん。

夏の時期には欠かせないビーチサンダルを日本で初めて販売したのは、このげんべい商店かもしれないと言われているそうです。

葉山に根差し、約160年も続く歴史のなかで作りあげられた「げんべいらしさ」を守りながらも、2020年には、葉山さんがさらに履きやすさを追求した自身のモデルのビーチサンダルも販売されるそうです。

こだわりをもちながらもお客さまをいちばんに考える、げんべい商店のおもしろいエピソード満載のインタビューをぜひ、お楽しみください。

 

聞き手:たいせつじかん編集部

 

■ビーチサンダルは日本発祥!?

げんべい商店 一色店の外観

-まずは、げんべい商店のこれまでの歴史を教えてください。

葉山さん:1863年に相刕屋源兵衛(そうしゅうやげんべい)という店名で葉山町に足袋販売店として創業したのが始まりです。

店名は、創業者の葉山源兵衛から名づけられています。

-葉山に住む葉山さんなんですね!

葉山さん:そうなんです。このあたりは、葉山の苗字の方は多いんです。

-そうなんですね!現在では、ビーチサンダルのイメージが強いですが、もともとは足袋販売店だったんですね。

葉山さん:それから明治時代に入って「よろず屋」へと業態を変えて、1950年代にはいり、ビーチサンダルを販売するようになりました。

それが、私の先々代にあたる3代目のころです。日本で初めてビーチサンダルを販売したのが3代目かもしれないと言われています。

-そもそもビーチサンダルって日本が発祥で、しかもここで初めて販売されたのですか?

葉山さん:その可能性もあると言われています。当時、アメリカの方が日本の草履を見て、ゴムで作ったらおもしろそう!という発想から、神戸にあった内外ゴムさんでビーチサンダルの原型が作られたのが始まりです。

そして、それが1952年にハワイでビーチウォークという商品名で販売され、その当時は1カ月で10万足ほど販売したそうです。

それから、日本人の足に合わせて鼻緒などを作り直したのがブルーダイヤという商品で、こちらは1955年に販売を開始しました。

ブルーダイヤを見て、3代目はげんべい商店で販売を開始したらしいんですよね。
内外ゴムさんの100年史という社内資料には、げんべい商店が日本で初めて販売したのではないか?と読み取れるような記載があるようなので、もしかすると私たちが日本で初めて販売したのかもしれません!

3代目の先見の明が凄すぎますね(笑)。

げんべい商店の前は塾講師をされていた葉山さん

■「葉山英三郎モデル」のビーチサンダルが2020年に誕生

店内に陳列されているビーチサンダルの数々

-店内にはかなりの数のビーチサンダルが陳列されていますよね。だいたいどのくらいの数が置かれているんですか?

葉山さん:だいたい1万足くらいですかね。正確に数えたことはないですけれど。

-想像をはるかに超えていました(笑)。では、この1万足のビーチサンダルを毎年夏のシーズンに販売されているんですね。

葉山さん:そうですね、ひと夏で抱えている在庫がなくなるくらい販売しています。

-えっ、そんなにビーチサンダルが売れるんですか!ここにあるだけでもすごい数ですがここに出ていない在庫まで売り切れるなんて驚きで言葉がありません!

キッズのサンダルも

葉山さん:自分で言うのもなんですが、とにかくうちのサンダルは安くて品質がいいですからね(笑)。

この品質と価格設定はげんべい商店にしかできないと語る葉山さん

-たしかにかなりお安いですよね(笑)。販売されているビーチサンダルは何種類あるのですか?

葉山さん:現在は3代目が見つけてきた日本初のビーチサンダルと4代目が開発したげんべいオリジナルのビーチサンダルの2種類です。大きな違いはソールの形と鼻緒の高さのふたつです。

日本初のビーチサンダル(写真左)
4代目モデルのビーチサンダル(写真右)

店舗での見分け方は、まるげシールがついていないものが3代目の日本初モデルで、まるげシールがついているものが4代目のげんべいオリジナルです。

ソールの形、鼻緒の高さと穴位置が微妙に違う

-まるげシールで判断すればいいのですね!これまで、ビーチサンダルでソールの形や鼻緒の高さを気にしたことはありませんでした。

葉山さん:4代目は、お客さんが履いているビーチサンダルの音を聞いて、ソールの形や鼻緒の高さを調節して作ったそうで、鼻緒の穴位置を決めるまで6年かかったみたいです。

-鼻緒の穴位置を決めるのに6年もかかって、理想的な音が鳴るようにソールの形や鼻緒の高さにこだわりをもって研究されているにもかかわらず、とくにそのことを誇張するわけでもなく、陳列されている様子がげんべいらしさですね。

葉山さん:そうですね。これがげんべいらしさというか、げんべいの良さのひとつだと思っています(笑)。そして、2020年の今年には私が作ったモデルのビーチサンダルを発売することになりました。

-そうだったんですね!これまでとの違いはどういう部分ですか?

葉山さん:大きな違いは、ソールの形を小指が出にくくなるように作っていることと、鼻緒のゴムを「5L」というゴムの等級でいちばんいいものを使用しているところです。

夏前までにリリース予定なので、ぜひチェックしてみてください!

-葉山英三郎モデル、とても気になります。この夏はげんべいサンダル葉山英三郎モデルで決まりですね!

 

■葉山町唯一の「よろず屋」として、地元の方々に支えられている

生活用品も多く並んでいる

-店内には、ビーチサンダルのほかにもシャツや生活用品も多く並んでいますね。

葉山さん:今となってはビーチサンダルのお店という認識が強いけれど、げんべい商店のベースはあくまでも「よろず屋」なんです。

300種類以上のたばこを置いていたり、げんべいにしかないものや結構マニアックなものも置いていたりしますからね(笑)。

-なかなか遠くまで買い物に行けない方たちにとっては、げんべい商店で生活必需用品がそろえられるから本当に助かりますね。

葉山さん:地元の方たちが困らないようにサービスを提供する「よろず屋」としてのベースがげんべいにはあります。このことはこの先も変わらずたいせつにしていきたいです。

地元の方には「よろず屋」として、海水浴に来た方にはビーチサンダルの販売をする。その両方のサービスがあってこそのげんべい商店なんです。

「よろず屋」としての意志も受け継いでいる

-先ほどマニアックな商品が多いとおっしゃっていましたが、そのなかでの隠れ人気商品を教えてください。

葉山さん:知る人ぞ知る「マーブルギョサン」ですね!じつは、げんべい商店では50年近く販売し続けている商品です。

マーブルギョサンは複数の色が自然と混ざっている

-マーブルギョサンですか?これはどういうふうに作られているものなのですか?

葉山さん:これは、たとえば青色のギョサンを作ったあとに赤色のギョサンを作ると、色が切り替わるタイミングに前の青色が少し混ざって、自然にひとつだけマーブルカラーのギョサンができあがります。

昔は捨てられていたみたいですけど、数年前に嵐の大野さんが釣りに行くときにギョサンを履いているというような話がテレビで放送されたらしく、そのあたりから年々需要が高まり、人気が出てきた今ではおしゃれ商品のひとつとなりました。

-おもしろい!!!マーブルギョサンは偶然の産物でオンリーワンのギョサンというわけですね!
最後に、げんべい商店のビーチサンダルを買うときに、たくさん商品がそろっている時期はいつごろか教えてください。

葉山さん:お客さまに合ったサイズ、カラー、種類を選ぶのであれば4月か5月あたりに来ていただくことがおすすめです。

それ以降になるとサイズがなくなり、9月以降はほとんど在庫もなくなってしまいますから。

仕入れは年に1回だけなので、売り切れてしまうとその年はもう買えなくなってしまいます。

まるげTシャツも人気商品

-では、早めに行けば自分のお気に入りのビーチサンダルを見つけることができるんですね。

葉山さん:お店に来ていただくほうが種類は多いですが、オンラインショップからでもビーチサンダルを購入できるようになっているので、遠方の方でも購入していただけます。

-分かりました、オンラインショップもチェックします!今日はありがとうございました!

 

編集部のひとこと

ライター

せいくん

げんべい商店は、ビーチサンダルのほかにまるげTシャツも人気商品のひとつだそうです。

このTシャツのデザインは、毎年スタッフ全員で考えたもののなかからひとつ選ばれて商品になるそうですが、ここにもげんべいらしさに対するこだわりがあるそうです。

「小さな子どもからご年配の方まで幅広く愛されるようなデザイン」

これがTシャツデザインの前提である、げんべいらしさを守るキーワード。
私も1枚買っちゃいました!

ぜひ、こちらもチェックしてみてくださいね!

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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