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お出かけスポットインタビュー

開業50周年を迎えた湘南モノレールの尾渡英生(おわたりひでお)社長 インタビュー!!

湘南モノレールと尾渡社長

南モノレール社長の尾渡英生(おわたりひでお)さん

1970年に開業したJR大船駅と江の島間の6.6kmを結ぶ湘南モノレールは、2020年に開業50周年を迎えました。懸垂式のモノレールから見える景色はまるで空を飛んでいるようです。また、晴れた日に車窓にから見える富士山はとてもすばらしい!

そんな湘南モノレールの魅力を湘南モノレール 社長の尾渡さんに聞いてきました!

湘南モノレールの魅力がたくさん詰まったインタビューとなりました。ぜひ、お楽しみください。

聞き手:たいせつじかん編集部

■湘南モノレールは独特な地形に対応するためにうまれた

湘南モノレール社長の尾渡英生(おわたりひでお)さん

開業当時のお話をする尾渡さん

ー湘南モノレールは50周年とのことですが、まずは湘南モノレールが開業した経緯を教えてください。

尾渡さん:私は生まれてないとは言いませんが、50年前の話なので当時の人たちから聞いたお話です(笑)

日本の経済が成長していくなかで、東京を中心とする経済圏が大きくなり、大船や鎌倉、湘南のあたりは住宅開発が進んでいったようです。また、江の島を中心とした湘南エリアへの観光客もどんどん増えていき、さらに、企業も学校もたくさんこの地にできてきたんですね。

そのような背景をもって大量輸送のニーズが高まる中で、大船と江の島の間に鉄道をひこうという話になったようです。

しかし、大船・江の島間は山、坂、カーブが多い地形であるために、鉄道が物理的に敷設できないということで、消去法で考えた末にモノレールが残ったようですね。

ーなるほど!この地形には、モノレールしかつくれなかったんですね。なぜ鉄道ではなくモノレールなんだろうかと疑問に思っていたことが解消されました。

一般的なモノレールってレールの上を走っていますが、なぜ湘南モノレールはレールの下を走るモノレールなんですか?

湘南モノレールの車両

懸垂式を採用する湘南モノレール

尾渡さん:レールの上を走るモノレールを跨座式、レールにぶら下がるように走るモノレールを懸垂式といいます。湘南モノレールは懸垂式モノレールですが、それもこの地形を走るには懸垂式モノレールでなければだめだったんです。

これだけのアップダウンがあり、カーブもある地形を走るためには、たとえばタイヤが雨で濡れてすべることがあってはいけません。しかし、懸垂式モノレールはレールの中にタイヤが隠れていますので雨に濡れることがありません。さらに、普通の電車とは違い、タイヤが鉄輪ではなくゴム製なのでタイヤと走行面(線路)がしっかりとグリップしてかみ合って、この地形でも運行ができるんです。

湘南モノレールのタイヤの様子

ふだんはレールに隠れている湘南モノレールのタイヤ

ーすべてはこの地形に対応するためだったんですね。

尾渡さん:湘南モノレールの路線には、74パーミルの勾配が6カ所あります。これは、1000メートル進むと74メール上っているということなんですが、箱根登山鉄道でさえ、もっとも勾配があるところで85パーミルなんです。箱根の山と比べても10パーミルしか変わらないくらい勾配があるんですよね。

ー6.6kmの間にそれだけの高低差がある所が6カ所ですか!すごいですね。でも、このあたりを車で走ったときはこれほどの勾配差があるように感じませんね。

尾渡さん:そうですよね。でも、これだけの勾配があるんですよね。さらに、湘南モノレールは道路に沿っているんです。これは、建設時にすでに通っていた道路を活用してつくることで新しい用地確保をしなくてすんだわけですが、これによって湘南モノレール特有のカーブが生まれてしまったんですね。大船駅を出発してすぐにかなりきついカーブがあります。

最近は、湘南モノレールのことを湘南ジェットコースターといって親しんでくれている方が多くいらっしゃいます。この言葉はわれわれのモノレールの特性を端的に捉えてくれていて気に入っているのですが、狙ってこうなったわけではなくてこうならざるをえなかったんですね(笑)

湘南モノレールの支柱

片手でレールをささえている様子

かなりマニアックな話になってしまうのですが、湘南モノレールは土木建造物として見ていただいてもおもしろいところがあるんです。

湘南モノレールの線路を支える柱(支柱)は多くのものが1本、片手なんです。これは、全長6.6kmの線路全体でバランスをとっているからなせるワザなんですよ。

■空中散歩と富士山とホタル源平合戦を体験

笑顔の尾渡社長

湘南モノレールについて語る尾渡さん

ー湘南モノレールは懸垂式モノレールであるからこその車窓の景色が見ものだなと思うのですが、尾渡さんからみておすすめのポイントを教えてください!

尾渡さん:まず、大船駅を出発してすぐ見える大船観音でしょうね。大船観音を初めてご覧になったかたは驚かれるそうですよ。

また、懸垂式モノレールですので眼下に私たちが生活している街が広がっています。この光景は湘南モノレールならではですね。よく、お子さんたちが、バスや車の上を走る光景を楽しまれています。

ピンクリボン号と大船観音

湘南モノレールと大船観音

ーたしかに空中を飛んでいるような光景で、まるで空中散歩ですよね。

尾渡さん:そうですよね。懸垂式モノレールは日本ではふたつしかありませんので、なかなか体験できない空中散歩を楽しんでいただけるかと思います。

そして、大船駅を出てすぐの大きなカーブを抜けた先からはきれいな富士山が見えはじめます。

その中でも、大船駅から数えてふたつ目のトンネル(目白山下駅と湘南江の島駅間)を抜けてから見える富士山がとてもきれいですよ。

そして、終点の湘南江の島駅の改札を抜けてすぐ目の前にある大きなテラスからも、きれいに富士山が見えます。ここでは、たくさんの観光客の方が富士山といっしょに写真を撮られていますね。

湘南江の島駅ルーフテラスからの富士山

湘南江の島駅のテラスから見える富士山

ー沿線のおすすめのスポットを教えてください!

尾渡さん:まずは、昭和の雰囲気が残る大船駅の商店街です。今でも活気があっていいですよね。江の島観光からのお帰りの際に立ち寄られてみるといいと思います。そして、代表的なスポット江の島は、みなさんご存知だと思いますので、それ以外でふたつの公園をご紹介したいですね。

ひとつ目は、湘南町屋駅から歩いて10分くらいのところにある「鎌倉中央公園」というとても大きな公園です。住宅街を抜けて、公園に入ると急に里山に来たかのような錯覚をいだく公園なんです。公園自体が谷間にすっぽりとはまったように作られているので、とても静かで落ち着きます。

ふたつ目は西鎌倉駅近くにある「鎌倉広町緑地」ですね。ここにはゲンジボタルとヘイケボタルが自生しているんですよ。鎌倉でホタル源平合戦が見られる場所として夏場にはたくさんのお客さんがいらっしゃいます。

ーホタル源平合戦はいいですね。時期としておすすめはいつ頃ですか?

尾渡さん:ホタルは6・7月がいいのではないでしょうか。レンタサイクルもありますので、自転車で沿線を周ることもできます。また、沿線にはレストランやスイーツのお店もたくさんあります。私たちのホームページでも、お店の情報を掲載しているのでご参考までにご覧いただけるといいと思います。

湘南モノレール沿線のお店・施設情報:

http://www.shonan-monorail.co.jp/wayside/station/index.html 

ー山あり、坂ありの地形ならではの見所がたくさんありますね。

尾渡さん:みなさんは鎌倉・湘南というと、海をイメージされることが多いでしょう。しかし、この山側の鎌倉・湘南エリアはとても空を意識するんですよ。夜には星がとてもきれいですし、ぜひお立ちよりいただきたいですね。

ーでは、最後に尾渡さんから湘南モノレールを楽しむためのおすすめの方法などあれば教えてください

尾渡さん:湘南モノレールには、1日フリーきっぷがあるのですがこれは大船駅と湘南江の島駅間の往復切符よりもお得で、さらに80を超える沿線のお店でクーポン券として使えます。ぜひ1日フリーきっぷをご購入いただき、湘南ジェットコースターと言われる一風変わった乗り物を楽しんでいただければと思います。

また、リニューアルした湘南江の島駅ではイベントやミニライブなども開催しておりますので、ぜひご利用をおまちしております。

編集部のひとこと

ライター

ゆめちゃん

今回の取材にあたり湘南モノレールに乗車しましたが、本当に空中散歩している感覚があり、さらに晴れていれば遠くに大きく富士山が見えます。これは、ほかでは体験できない湘南ジェットコースターと言われる湘南モノレールならではですね。

裏鎌倉と言われる鎌倉山の散策も大変楽しかったです。自然に囲まれて空を意識しながら歩く時間は、身も心もリフレッシュできました。

週末に楽しく外出できる日々が戻ってきたら、湘南モノレールにのって裏鎌倉散策へぜひお出かけくださいね。

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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