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お出かけスポットインタビュー

世界最大級の1番ゲージ鉄道ジオラマを展示する原鉄道模型博物館をご存知ですか?広報担当の蓮岡悠介(はすおかゆうすけ)さんに魅力を聞いてきました!

原鉄道模型博物館 広報担当の蓮岡悠介さん

原鉄道模型博物館 広報担当の蓮岡悠介(はすおかゆうすけ)さん

2012年に横浜に誕生した原鉄道模型博物館は、鉄道好きではなくとも子どもからおとなまで幅広く楽しめる鉄道テーマパークです!

施設内には、鉄道模型の製作・収集家として世界的にも著名な原 信太郎(はら のぶたろう)さんが個人的に収集・製作した1,000点を超える鉄道模型・鉄道関係コレクションを展示・走行させています。その事実にびっくり。さらに、細部へのこだわりがすごいんです。

このインタビューをお読みいただいた後はそのこだわりを見てみたくなることをお約束します。

ぜひ、お楽しみください!

聞き手:たいせつじかん編集部

■鉄道模型を眺めたいのではなく、どう動くのかを追求しただけ

原信太郎さんについて語る蓮岡さん

原信太郎さんについて語る蓮岡さん

ー原鉄道模型博物館とはそもそもどういう施設なのかを教えてください!

蓮岡さん:簡単に言うと、2012年に横浜三井ビルディング内にオープンした鉄道模型を展示・走行させている施設ですね。

でも、みなさんが気になるところはなぜこれだけの鉄道模型があるのかということかと思いますので、その点をご説明します。

横浜は、日本で最初に鉄道が開通した地でもありますので、世界的にも鉄道模型の製作・収集家として著名な原信太郎さんの鉄道模型を展示する施設を作ろうということになったわけです。

現在は、6,000点あると言われている彼の鉄道模型のうち1,500点を入れ替えながら展示しています。

ーその原信太郎さんという方はどのような方なんですか?今でいう「〇〇鉄」という鉄道マニアの方だったんでしょうか?

蓮岡さん:その点はすごく勘違いされるところなんですが、原さんは、乗り鉄でもあり、撮り鉄でもあり、収集鉄でもあり、模型鉄でもある筋金入りの鉄道マニアなんですが、もっとも際立っている点は、彼が鉄道でいちばん興味があったところは、技術なんです。

どうやって鉄道が動くのか、について小さいころから興味があったようです。

また、技術は世界をひとつにし、産業を発展させ平和な世の中を作ることができるという信念があったようです。

ですので、彼の鉄道模型には、彼の自作の技術なども多く含まれているんです。

ーえっ、鉄道模型をご自身で作られたということですか?

原信太郎さんの小学校6年生の時の作品

原信太郎さんが小学校6年生の頃に作った鉄道模型

蓮岡さん:そうです。彼がいちばん最初に自作した模型は小学校6年生の頃に作ったものです。これは現在でもしっかりと動きます。

彼の作品は、ボディから足回りまですべて自作する場合や、市販の鉄道模型の動力となる足回りだけを自作し載せ替える場合、客室内を自作する場合など、さまざまなパターンがあります。

ーすごいですね。昨今の鉄道マニアとはちょっと違いますね。

蓮岡さん:そうですね。鉄道を見るためだけにのべ380カ国を訪れ、写真を約10万枚、映像を総計約440時間分撮ったと記録されているんです。そもそも国連加盟国でも200弱ですので、数が合いませんよね。おそらく、380箇所以上に鉄道を見るために訪れたということなんだと思います。

さらに、おもしろいのは、ハワイなどの鉄道の走っていない場所には行っていないことなんです。

鉄道に関する蔵書

鉄道のことを調べるために集めた本。中学・高校時代には6カ国語を理解していたそうです。すごすぎです。

ー本当に筋がね入りの鉄道好きですね。

蓮岡さん:さらにすごいのは、彼は小学校のころに動く鉄道模型を自作して作ってしまうほどの技術屋さんなんですが、それは趣味の鉄道模型だけではなくしっかりと仕事にも生かされていたようなんです。

仕事は、コクヨという会社の専務にまでなった人なんですが、今のコクヨで開発技術部門の責任者として立体自動倉庫などの技術を開発し、300以上の特許を取ったと言われているのでその技術力は本物だったんですね。

ーなぜでしょうか。ここまで突き抜けている原さんにどんどん興味が湧いてきました。原さんは、こちらが開業された際にご存命だったそうですが、開業はうれしかったでしょうね!

蓮岡さん:それがですね、本人は最初は大反対だったそうです。なぜなら、誰かに見せるために鉄道模型を作っていたわけではないので、その価値については、彼自信が興味がなかったんです。

あとは、自分だけの宝物を自宅から持ち出すということがシンプルに嫌だったということもあると聞いています。

ー眺めるためではなく、動かすために模型を作り集めていたんですね。

原さんのご自宅の作業机

原さんのご自宅の作業机の様子。こちらも博物館内で再現されています。

蓮岡さん:そうだったんでしょうね。彼にとっては趣味のものだったので、皆様にお見せするようなものではないとおもったんでしょうね。でも、今ではこれだけの模型や写真、映像は資料的な価値がどんどん上がっていますね。

-でも、最終的には納得されて公開されたんですね!

蓮岡さん:やはりこれだけのものは皆さまに見ていただくべきだろうということで息子さんが説得されたようです。

■見所は、やはりこだわり。その一つひとつがすごすぎる

展示されている鉄道模型の一部

展示されている鉄道模型の一部

ー蓮岡さんが原鉄道模型博物館に来たらここに注目してほしいと考えていることを教えてください。

蓮岡さん:いちばんテツモパークというゾーンは、やはりすごいですね。

線路の全長が約450mで、横幅約30m奥行約10mの1番ゲージジオラマの中を原さんの鉄道模型が走るレイアウトになっているです。

さらに、1番ゲージの鉄道模型が走るものではおそらく世界的に見ても最大級の規模を誇るものであるということです。

いちばんテツモパークの全景

いちばんテツモパークの様子

ー「1番ゲージ」がよくわからないので教えてください。

蓮岡さん:鉄道模型は、対応している線路幅で呼び名が変わるんです。模型の中でも大きいもの(軌間約45mm)は、1番ゲージ、その後がOゲージ(軌間約32mm)、そして、日本の鉄道関係施設で多く使われているHOゲージ(軌間約16.5mm)とあります。さいたま市にある鉄道博物館にあるジオラマのサイズはHOゲージの鉄道模型が走っています。

いちばん聞きなじみがあるものは、Nゲージですかね。これは線路幅が9㎜ですので、「Nine」のNをとってNゲージです。

ーそういうことなんですね。では、原さんのコレクションは比較的大きな模型が多かったんですね。

蓮岡さん:そうなんです。Oゲージのものがもっとも多いようですが、なぜ大きな模型が多かったかという点ですが、これにも理由があるんです。

原さんは、鉄道模型は動いてなんぼという信念があったわけですが、さらに実物と同じ構造で動いてなんぼと考えていたわけです。

-実物と同じ構造で動かそうとするとある程度大きくなければいけなかったんですね!

蓮岡さん:そうなんです。とにかく本物に近づけることが重要ですので、この施設を作るうえでもうひとつこだわった箇所があります。

それは、いちばんテツモパークの線路に鉄を使うということです。作業のしやすさから、通常の鉄道模型ジオラマでは真鍮やステンレスを使うことが多いのです。

しかし、ここでは鉄の線路を敷くことでより実物に近い音が出せるようになるんです。そのほかにも、本物の木を枕木に使ったり、架線から電気を取る架線集電システムを取り入れたり、とにかく小さな本物にこだわって作られています。

ーこだわりがすごいですね…

蓮岡さん:そうなんです。原さんの鉄道模型に対するこだわりがしっかりと実現されている点をぜひ体験していただきたいですね。

■年間を通してさまざまな企画展を開催中

トーマス展の様子

取材時は、トーマス展が開催中でした。 

-今はトーマス展が開催中なので小さいお子さんもたくさん来場されていますね。

蓮岡さん:そうですね。トーマスイベントは年3回開催される大人気のイベントです。このイベントで走っているトーマスたちの模型は、過去にイギリスのTV放送の撮影に使われていた本物の模型を走らせています。

でも、トーマスイベント以外にもたくさんの企画展を行っております。

たとえば、鉄道会社さんとのコラボ企画や、原さんが撮りためた約440時間に及ぶ映像の中から非常に貴重な映像を放送する企画などがあります。

私も驚いたのですが、屋久島は昔、鉄道が通っていたんですが原さんの映像にその様子が映っています。こういった、今では存在しない電車を見ることができるなど、おとなも子どもも楽しめる企画展をさまざまに開催しています。

ー原さんの鉄道模型に対する情熱が詰まった原鉄道博物館の魅力がよくわかりました!本日はありがとうございました。

編集部のひとこと

ライター

せいくん

随所に見られる原さんの鉄道好きゆえのこだわりが、非常に興味をそそられる施設です。その奥深さは、鉄道に興味ない方でも充分に楽しめる仕掛けとなっています。

取材時は、トーマスイベントが開催されていたこともあり、小さいお子さんもたくさんいらっしゃいましたが、その一方でカメラを片手に熱心に模型を撮影される方もいらっしゃったりと非常に幅広い年齢層の方が楽しめる施設だと思います!

次のお休みに鉄道模型の世界に触れてみてはいかがですか?

編集部メンバー

編集長
かなさん

ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。

ライター
せいくん

家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。

ライター
ゆめちゃん

好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。

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