輝く女性インタビュー
- フリーアナウンサー・近藤さや香さんインタビュー ~仕事と子育て、二つの「キャリア」を楽しむ方法 前編~
フリーアナウンサーとして、FMヨコハマの人気ラジオ番組「Lovely Day♡」のDJを務める近藤さや香さんは現在、2歳の男の子を育てるママでもあります。
念願だったラジオパーソナリティとしてのキャリアを着実に磨きつつ、子育ても楽しんでいるという近藤さん。仕事と育児にまつわる苦労話や、それをどう乗り越えていったのか、インタビューさせていただきました!
【近藤さや香さんプロフィール】
高校卒業までアメリカミシガン州で育ち大学から帰国。勤めていた秘書を辞めてSDN48の1期生メンバーとして活動の後、フリーアナウンサーに。現在、FMヨコハマ「Lovely Day♡」(月~木 9:00~12:00)のDJとして活躍中。セント・フォース所属
聞き手:たいせつじかん編集部
■ラジオDJとして、子育てママとして毎日を楽しく奮闘中
――近藤さんは現在、子育てをしながらフリーアナウンサー、ラジオDJとして活躍されていらっしゃいますが、お子さんは現在、おいくつなんですか?
※2018年4月現在
近藤:今2歳になりました。
――現在はどのようなスタイルでお仕事と育児を両立されているのでしょうか?
近藤:昨年の9月に保育園に入園することができたので、仕事中は子どもを保育園に預け、仕事が終わったら息子を保育園に迎えに行く、というスタイルで働いています。
――午前中のラジオのお仕事は朝が早そうですが、毎日何時ごろからスタートされるのでしょうか?
近藤:仕事がある日は7時台にはスタジオに着くようにしているので、起床するのは朝5時頃ですね。朝がかなり早いので、パパっとおにぎりなど簡単なものを作って持って出勤しています。
疲れている日などは眠いなぁと感じることはありますが、私の出勤時間は朝のラッシュアワーの少し前なので空いているのがありがたいですね。また、帰りの移動時間も混む前の時間帯ですのでそこは少し楽かもしれませんね。
――朝の時間は保育園の受付開始時間よりも早いですよね?
近藤:そうですね。保育園の開園は早くても7時半ぐらいですからね。ですから我が家の場合は、現在は信頼できるベビーシッターさんに朝の時間はお願いをして、保育園に送っていただています。
でも朝が早い分、帰りは他のお母さん方よりは少し早めに迎えに行って、帰ってからの家事は余裕をもって出来ています。
■忙しい毎日の中で子育てのなかで気を付けていること
――お仕事をしながら子育てをすると、どうしても限られた時間でお子さんと接することになると思います。そのなかで、特に気を付けていることはありますか?
近藤:最近は息子が、言葉を覚え始めたので、言葉遣いには気を遣うようになりました。
私がつい「やばい!!」などの言葉を使うと、息子も真似をして「やばい」と言うことがあったりするので(笑)!
あとは、自分自身がニコニコしていることかな。息子と一緒に遊んだりふざけたりしながら、たくさん笑います。私がニコニコしていると、息子も同じようにニコニコしてくれるんです。これは本当に大切なことだなと実感していますし、私もとてもうれしい気持ちになります。
いつも笑顔の子どもなら、みんなから好かれると思うので、そんな風に自然に人が集まってくる人に育ってほしいな、と心から思っていますね。
――男の子というと、わんぱくで大変という声もよく聞きますが……。
近藤:うーん、そんなに困ったことはないかもしれません。とてもおとなしいみたいで。やんちゃに遊びまわるよりも、車のおもちゃやブロックでじっくり遊ぶのが好きみたいです。
――しかし、夜の寝かしつけが大変ではないですか?
近藤:保育園でお昼寝の習慣をつけてもらったおかげか、一人でスムーズに寝てくれることが増えました。お気に入りのタオルケットを渡すと、それを触りながら寝てくれるので。よく絵本を読み聞かせるのですが、眠い時は「要らない」と断られます。
ただ、1歳半ごろまでは、夜泣きがひどかったですね。日中、いい子にしている分、夜泣きでストレスを発散していたのかなと思います。
――夜泣きに苦労するお母さんは多いですよね。その時期はすでにDJのお仕事をされていたのですか?
近藤:そうですね。朝から仕事をして、夜は夜泣きで起こされてしまうので、常に慢性的な睡眠不足が続いていましたね。スタジオの御手洗いでつい居眠りしちゃったこともあります。
――夜泣きの苦労はどうやって乗り越えられたのですか?
近藤:これは母にもらったアドバイスなのですが、昼間でも、眠れるときは眠る。子どもがお昼寝するときには、なるべく私も一緒に眠るようにしていました。とにかく早く寝ること。普通の大人の生活感覚で就寝していたら、絶対に睡眠不足になってしまいますから。
――なるほど、お子様に合わせて眠る時間を確保されることで乗り越えられたんですね。
■産後1か月でラジオDJのオーディションに挑戦!
――「Lovely Day♡」のDJはいつから始められたんですか?
近藤:2016年の4月からですので、この4月で3年目に入りました。
――DJの仕事を始められたとき、お子さんはおいくつだったんですか?
近藤:生後4か月の頃でしたね。
――お仕事のオファー自体はいつごろに?
近藤:産後1か月ほど経ったときに、FMヨコハマの「Lovely Day♡」のオーディションのお話を聞き、そのオーディションを受けさせていただきました。
――産後1か月! かなり早いタイミングですね。迷いはなかったのですか?
近藤:正直、そのころはまだ体調も万全ではなかったし、痛みをこらえながらの挑戦でした。でも、やるかどうかという迷いは全くなかったですね。
ラジオDJは本当にずっとやりたかった仕事でしたし、このチャンスを見送ったら、次にいつ巡って来るかわかりませんでしたから、悩む前にやってみようと。
――ラジオの仕事にはいつごろから興味を持たれていたんですか?
近藤:アメリカのミシガン州の高校に通っていたときですね。スクールバスの運転手さんが、よく車内でラジオをかけてくれていたんです。好きな音楽や、自分がリクエストした曲がかかるのが楽しみだったし、すごく元気をもらえました。大好きなラジオの仕事をすることは、そのころからの夢だったんです。
色々な仕事を経験して、今、やっと本当にやりたいことにたどり着けたという気持ちです。だから、オーディションの話を事務所からいただいたときには、「やってみたい」と迷わず即答しました。
――第1子の育児と両立できるだろうか、という不安はありませんでしたか?
近藤:どうなるかわからないけど、とにかく前に進んでしまえば意外と道は開けるだろう、と思っていました。たぶん、楽観的なんだと思います(笑)。
――育児にあたっては、ご両親のご協力は?
近藤:私の実家は愛知県ですので、育児を手伝ってくれる両親は近くにいませんでした。そのため、育児を両親に頼ることは難しかったですね。
――それでも、何とかやってみよう、と思われたわけですね。
近藤:そうですね。当時は、保育園を使えば仕事もできるだろう、とも思っていました。結果的には出産後1年半は保育園に入れなかったわけですが……。それでも早朝から職場に子どもを連れて行き、スタジオの近くにある無認可の託児所に預けることで、なんとかやりくりすることができました。
――やはり、認可保育園に入るのは大変だったのですか?
近藤:都内や神奈川の待機児童問題は本当に深刻です。保育園に入るためには、さまざまな要素から「保育園をどの程度必要としているか」というランク付けがなされて、その上位に入る必要があるんですが、私もそのランクを上げるために長い間苦労しました。
――それは大変そうですね……。
近藤:でも、首都圏にはもっと長い間待機している人もいますし、入れる保育園を求めて引っ越しを余儀なくされたり、親御さんに来てもらったりしている人もいらっしゃいますよね。その点では1年半で保育園に入れた私の環境はまだ恵まれているんだろうな、と思いますし、好きな仕事との両立をやらせてもらえているので、今は毎日充実しています!
編集部のひと言
前半のインタビューは以上です。出産してすぐにやりたい仕事のチャンスをつかみ、ラジオDJと育児の両立という道を選び取った近藤さん。その揺らがぬ強い意志が、彼女のキャリアを切り拓いた力の源だったように思いました。後半では、育児の苦労を乗り越えるコツや、子育てママへのアドバイスを詳しくお伺いします。お楽しみに!
編集部メンバー
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ふたりの子どもがいるワーママ。お酒が好き。とにかく声が大きい。 |
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家事全般、特に料理が得意な新人ライター。気も声も小さい。 |
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好奇心旺盛。食べ歩きや女子会が大好き。いつもTシャツ。 |